何気ない風景@堂島川と高架道路

堂島川に覆いかぶさるように走る阪神高速道路
その裏面に現れた光のゆらぎ
 
水面に差し込んだ日光が反射して無骨な構造物に波紋が表情を与えています。
こんな無機質な巨大構造物にも美を見出すことができます。
 
 
 
 
 
 
 
高架の高速道路は日本の経済成長とともにまちに現れ
ダイナミックな構造物は都市の風景における象徴的な存在です。
 
 
 
 
 
 
一方で、まちの川沿いはほとんど高速道路に占拠されて
まちと川との接点は人間らしい暮らしから遠ざけられてきました。
 
しかし、世界では都市の水辺が人間らしい場として見直され
川を生かした都市づくりが行われています。
 
 
 
 
 
 
ここ中之島でも、川沿いの河川管理通路にイスやテーブル、植栽を配し
川沿いに人の集う場を生み出す取組みが行われています。
 
時は経済の時代から環境の時代へ
 
日本人も経済一辺倒ではなく、
自然のもつ景観やその居心地のよさに価値を見出だし始めています。
 
この場所も大阪府の政策として
水辺を人々の憩いの場に蘇らせる取組みを始めています。
 
まだ緒についたばかりではありますが
少しずつ、まちが人間らしさを取り戻そうとしています。