雑誌「建築ジャーナル」へ掲載されました

 
建築の専門雑誌、建築ジャーナルにて当事務所の小特集を掲載いただきました。
 
山口県周南市で設計事務所を開いて25年。当初はほとんど縁故もなく、仕事の依頼はほぼなし。美装屋さんの塗装工事を手伝ったり、動物園でシカに見つめられながらシカ小屋の屋根防水の貼替えをやったりしていました(笑)
 
図面の依頼があっても、「図面くらいササッと描けるやろう」と言われてタダ働きになることも。設計やデザインは料理の添え物のようにしか扱われず、デザインの意義や価値を一から説明することから始めなければならない状態でした。
 
時代は変わり、地方でも設計やデザインの価値が求められることも多くなってきました。しかし一方で、情報が氾濫し、コスパやタイパに振り回されて、デザインが上辺だけのものとして誤解されたり。乱用されるという弊害も散見されるようになっています。
 
TIMEでは、この25年間を通して、建築の機能や性能、美しさや居心地といった当然持つべき価値とともに、時の移ろいの中で生まれる感動や愛着といった、人のこころに響くデザインにこだわって設計を行ってきました。
 
社会の変化が激しく、日々が慌ただしく過ぎ去っていく時代だからこそ、「時は金なり」ではなく、「時は文化なり」と言える普遍性のあるデザインをこれからも模索していきたいと思っています。