臼杵の家、中間検査

先週になりますが、臼杵の家の中間検査が行われました。
大分県では、一般の木造住宅でも骨組みや耐力壁、小屋組ができた段階で
審査期間の検査が行われるため、立会いに行ってきました。
 
リビング側から中庭を挟んでダイニングキッチン側を見たところ。
壁の筋違いや屋根の小屋組の工事が完了した状態です。
 
 
 
 
 
 
筋違い端部の金物納まり。
柱ごとの必要な強度に合わせて金物で固定されています。
施工もしっかりしてあり、検査も問題なく終了です。
 
 
 
 
 
南東部から見た外観
手前のリビング部分と奥のダイニングキッチン部分が
中庭をはさんで一帯の屋根でつながっています。
 
 
 
 
 
軒下から見るとこんな感じ。
軒裏の架構はそのまま表しにするため、
33センチピッチで垂木が道路まで連続して見えてきます。
 
 
 
 
 
検査の終了後、
大分市内の金属加工工場に、玄関庇の製作状況を確認しに行ってきました。
左の幅広の庇は道路側の正面玄関につけるもの、右は勝手口側のもの。
 
中間に補強のリブがビスで固定されていますが
裏面のビスがやや表面から浮いていたりするところがあり
一枚のフラットな表情に見えるように修正をお願いしました。
 
この庇は仕上に艶消しの黒い塗装を施しますが
アルミの場合、焼き付け塗装がきれいに仕上がるとのことで
まずはサンプルで確認して、全体の質感とのバランスをチェックする予定です。
 
 
 
 
 
 
 
 

臼杵の家、耐震チェック

先週に引き続き、照明や電気の打合せと耐震調査のため
臼杵の現場に行ってきました。
 
耐震調査ではやや大スパンで特殊な架構となるキッチン部分について
設計通りの強度がとれているか、現地で確認を行いました。
 
 
 
 
 
最初にトラス梁の接合部の仕様や部材の留付けの状態など
構造設計の仕様と現場の施工状況を照合。
 
 
 
 
 
仕様の確認が終わったあとは常時微動の測定です。
以前、櫛ヶ浜の家の耐震調査でも使用した測定器で
実物の建物での固有周期を測定します。
 
 
 
 
梁上に載せた測定器の振動がパソコンでデータ化され
建物の固有周期が測定されます。
 
現段階での固有周期は0.16秒で
新築の平屋部分としては良好な数値でした。
(一般的な木造の新築建物は0.1〜0.5秒)
 
 
 
 
最後に柱や梁など、部材のヤング係数も測定してもらい
耐震調査を終えました。
 
今回はやや複雑な架構になっていましたが
実際の測定により、耐震性が実証できました。
 
 
 

臼杵の家 棟上げ

 
先週の土曜日、快晴の中
臼杵の家が無事、棟上げしました。
 
中央の中庭をはさんで、手前は一部2階建、奥は平屋で構成し
全体を屋根でつないで、長さ18mの伸びやかなのプロポーションです。
 
 
 
 
 
道路側からの見返し
中庭も含めると47坪ほどの比較的大きなボリュームですが
できる限り軒の高さを抑えて、周辺のまち並みとの調和を図っています。
 
 
 
 
 
長手方向の梁の接合部は、金物を使わない伝統的な継手です。
手前の列の継手は意匠上の理由で追っかけ大栓継ぎ、
奥の継手は構造強度が特に必要なため、金輪継ぎになっています。
 
 
 
 
 
日も傾いき始めたころ、ようやく棟上げが完了し、
もちまきが行われて、子供からお年寄りまで多くの人が集まりました。
 
ちょっと「密」ではありますが(笑)
地域の方々と無事棟上げができたことをお祝いしました。