大神の家2 棟上げ

週末に大神の家2が棟上げしました。
晴天に恵まれ、大工さんの連携もよく順調に工事が進みました。
 
 
 
 
 
46坪ほどの敷地に建つ、建坪14坪の小粒な住宅です。
 
床面積25坪に4人(将来は5人以上?)の家族が暮らす
やや密度の高い家になります。
 
そのため、
東側の里山的な風景に開放して広がりを確保し
屋根形状を工夫して変化のある多様な場を生み出しています。
 
 
 
 
 
2階の室内
脚立の立っているところは1階と吹抜けで繋がっていて
家族の一体感とともに空間の広がりに貢献します。
 
基本的にはワンルームの空間ですが
仕切って小さな空間にも柔軟に変化できるようになっています。
 
また、屋根形状によって空間に高低差をつくり
普通よりも低くて小さな場所や逆に背の高いおおらかな場所など
大小の空間に高低差を掛け合わせた多様な場が用意されています。
 
それぞれの場所から視線が外の風景に広がったり
1階と2階で家族とつながったり、逆にひとりで籠もったりと
小さくとも家の中に様々な生活シーンが生まれることを想定した住まいです。
 
 

臼杵の家、外観

 
臼杵の家の外構工事が完了して
工務店(住想)が写真を送ってくれました。
 
手前にある地区の広場にゆるやかにつながる半開放性のある佇まいです。
 
 
 
 
 
 
ドローンを駆使した真上からの写真、
グーグルマップのようです。
 
 
 
 
 
 
 
木々はまだ植えたばかりで小さいですが
数年のうちに大きく育ち
家にも地域にも溶け込む心地よい風景をつくってくれることと思います。
 
 

棟上げ準備その他

大神の家2、現場では土台の敷き込みが行われました。
いよいよ今週末の棟上げの予定です。
 
 
 
 
 
玄関までのアプローチにつける庇のモックアップ
 
庇は跳ね出し長さが1mを超えるため、
強度やプロポーションなどを確認するために
工務店の倉庫で実物大のサンプルを作ってもらいました。
 
 
 
 
 
庇先端側から見たところ
30ミリ厚の杉材は根元側から徐々に絞り込んでスッキリ見せます。
 
 
 
 
 
庇は軽量化のため軒天の仕上げを省略し、
垂木や庇裏面の野地板を表しにします。
 
外壁のガルバリウム鋼板の色に合わせて、
垂木や野地板に塗る防腐塗料の色決めも行いました。
 
 
 
 
 
工務店の敷地内には、内装に使う杉板が積み上げられ
余分な水分を抜くため、隙間をあけて乾燥させていました。
 
今年の春から続いているウッドショックの影響で
木材価格が全般的に高止まりしています。
 
一方で、内装を板張りにしたいとの建主の希望もあり
できるだけコストを抑えるため、工務店と材料を探したところ
構造下地材として使う貫板(ぬきいた)の提案があり、サンプルをとって検討。
 
市販の仕上げ材に比べるとラフな感じはありますが
逆に木の小屋のような野趣あふれる面白みが出そうです。
 
しかも無垢材なので
木の香りも感じられ、断熱性、湿気の吸放湿性なども優れていて
構造用合板よりも価格が安く、案外メリットも多くあります。
最終的に建主にも確認し、この材料で進めることになりました。
 
 
 
 
 
 
貫板の表情
 
そもそも下地に使われるものなので
表面はざらついて節もあり、決してきれいな材料とは言えません。
 
正直、神経質な方にはお勧めしませんが
比較的おおらかなお客さんには十分に可能性のある材料だと思います。
 
特に、精度の高い工業製品があふれる今の時代にあっては、
素っぴんのように化粧っ気が抜けてざっくりした自然な質感が
人間にとってほどよい雰囲気を与えてくれそうな予感がします。
 
 
 
 
 
 
木口側から見たところ
 
自然素材ゆえに一枚一枚の表情が少しずつ違い、
それゆえに、これらが集合して大きな空間になった時
どのような味が出てくるのか、楽しみです。
 
 

宇部の家、床下調査

宇部の家の家揚げを行うため床下調査をしたところ
地盤の沈下が見られたため、詳細の調査を行いました。
 
 
 
 
 
床下の地面にはあちこちに地割れも見られます。
調査の結果、
地下1・2m付近に地下水のたまりやすい層があることがわかりました。
 
 
 
 
調査結果から地盤状況を確認しているところ。
 
 
 
 
 
 
計測器の調査結果をもとに
実際に金属の棒を差し込んで地盤の状況をチェック。
 
計測器のとおり、地下1.2m付近で湿り気のある土を確認。
地中の水分量の変化によって地面に地割れが発生しているようです。
 
耐震補強には、地盤の安定がなにより重要なため
改めて、地盤の改良などを追加で検討することになりました。
 
 
 

臼杵の家、外構工事

先週末、臼杵の家の外構工事の立会いに行ってきました。
いよいよ工事も最後の仕上げとなりました。
 
植木の植付けや飛び石の据付にあたり、
植木同士の間合いや樹木の向き、飛び石の細かい配置など
建主にも一箇所ごとにご確認いただき、配置を微調整し
位置が決まったところで、監督と職人さんに位置の調整など
一つ一つ対応していただきました。
 
 
 
 
 
元々敷地の縁石や井戸に使われていた地元産の凝灰岩があり
廃棄するのももったいないので、外構の飛び石などとして
アレンジしました。
 
凝灰岩の切石は、工業製品のような硬いメージとは違い
風化した石の表情がとても渋くて味わいがあります。
 
 
 
 
 
 
縁石は道路から建物中央の中庭へのアプローチとしてアレンジ。
 
一つ一つ形の違う石を単調かつ不自然にならないようデザインして
並べてもらいました。
 
 
 
 
 
こちらは新たな生活が始まったリビングです。
 
まだ仮の状態とのことですが
家具などのセンスがよく、十分に心地よい雰囲気が現れています。
 
 
 
 
 
リビング奥のたたみコーナーは
バイオリンを習っている息子さんの練習場所として
最適な場所になっているようです。
 
 
 
 
 
工事が行われている間、
ご主人が作られた酒粕チーズバスクケーキをいただきながら
カフェの家具などについて打合せを行いました。
 
 
 
 
 
工事は丸々一日かかりましたが
夕暮れ時に概ね主要な部分が仕上がりました。
 
冬を越し、来年の春の新緑や秋の紅葉など
樹木の成長とともに、風景が育っていくのが楽しみです。
 
 

大神の家2、工事開始

昨年から進めてきた設計と見積調整を経て、工事が始まりました。
川に沿う土地からは対岸の段々畑や緑へと視界が広がり
南の方角には新南陽のまちが遠望できるロケーションです。
 
 
 
 
 
 
 
底盤の配筋工事が終わり、瑕疵保険の検査が行われました。
 
 
 
 
立上り部分の主筋はフック付で、かぶり厚さも良好です。
 
 
 
 
 
一方、底盤の鉄筋はスペーサーが一部めり込んで
かぶり厚が不足していたため、修正を指示しました。
 
 
 
 
 
かぶり厚さを修正し、コンクリート打設。
引き続き、基礎立上り部分の工事が続きます。