秋穂の家、リビング造作

LDKの造作工事、天井のボード貼りが進んでいます。
写真奥のリビングスペースは天井裏に余裕があるため、
建主と現場確認を行い、工務店に協力いただき、
天井を一段高くすることになりました。
 
南庭に開くワンルームの広い空間にちょっとした抑揚が生まれ
広さだけではない、それぞれの居場所の拠り所になりそうです。
 
リノベーションは既存部分を解体してみないとわからないこともありますが
その分、当初の設計以上の豊かさを見つけられる可能性を秘めています。
 
 

河東の家、玄関ドア

河東の家で玄関ドアが新調されました。
密集するまちなか、家と家の隙間の奥にその入口はあります。
 
 
 
 
昨年リノベーションした右側の家に新調されたのは
 
ドアのまわりは新旧の波板によるパッチワーク、
このドアが新調されたことで、
ただのあばら屋がアーティステックな表情を現してきました。
 
 
 
 
ラワンベニヤという安い材料に対し、
レバーハンドルにはシンプルながら本物の質感を求めています。
 
日々、生活のオンとオフの接点となるこの部分には、
さりげなくもこだわりを貫いています。
 
 
 
 
玄関ドアを開けたところ。
機能的な要望によるポストやドアガードも汎用品の中から
できるだけ邪魔にならないデザインのもので合わせています。
 
 
決してビンテージにまでのめり込まず
しかし、茶道のようなバランス感覚をもって
同時代の汎用品を組み合わせて品格を高める。
 
建主との共同作業によって生み出されたこのドア、
取るに足らないはずのものに命が吹き込まれました。
 
 

秋穂東の家、進行状況

築42年の木造住宅のリノベーション、
梅雨の晴れ間をねらって屋根の葺き替え工事が行われています。
 
 
 
 
室内は改修部分の解体が終わり、
床下地や補強の耐力壁の取付が行われています。
 
間仕切りが整理されたことで、
リノベ後の空間が少し輪郭を見せはじめています。
 
 

カピンコーヒー、MITTAN展

カピンコーヒーで週末に開かれた展覧会にお邪魔しました。
 
 
 
 
 
 
 
民族衣装を提案するWITTANによる布の質感とカピンの空間が共鳴。
 
 
 
 
 
キッチンの小屋組に残された番付(骨組みの部材番号)
 
展覧会とは関係ないんですが、
改修されたこの空間に唯一残した古い家の記憶。
私にとって、この家の中で最もお気に入りの風景です。