水平に伸びる屋根の軒先
軽ワゴンの長さがおよそ3.4mなので
かなり横長のプロポーションであるのががわかります。
棟上げが終わり、屋根工事や室内の造作工事が始まっています。
建物が仕上がれば見えなくなってしまうものばかりですが
実は建物の性能を左右するとても大事な工事です。
ここでしっかりチェックが建物の寿命にも関係するため
現場とコミュニケーションしながら、チェックしていきます。
![](https://www.time-archi.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/IMG_4197-460x345.jpg)
屋根下地の防水用ルーフィング
素材の確認やシートの重ね代、傷がないかなどチェックを行います。
![](https://www.time-archi.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/IMG_4198-460x345.jpg)
軒先の唐草(先端の板金材)とルーフィングの取合い
雨は基本的に上から下に流れるので
部材は下から上へ重ねていきます。
なので、唐草が下になり、ルーフィングがその上に重なります。
たまに唐草が上に取り付けてあるのを見かけることもありますが
基本はこの写真のようになるべきではないかと思っています。
![](https://www.time-archi.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/DSC00604-460x345.jpg)
垂木と垂木の間には断熱材が充填され、
その上には30ミリの通気用の空間を確保、当事務所の標準納まりです。
経験的にもこの隙間を設けることで
屋根からの暑さをかなり軽減することができます。
![](https://www.time-archi.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/IMG_4200-460x345.jpg)
通気用の隙間は屋根全面に設けられており
このあと穴の空いた面戸板をかぶせて仕上げていきます。
![](https://www.time-archi.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/IMG_4194-460x345.jpg)
耐震性をしっかり確保するための金物が取付けられた段階で
構造事務所の金物検査を行いました。
今回、梁と柱の接合部が表しになる箇所が多いため
接合部がすっきり見える金物工法を採用しています。
写真の部分は壁に隠れますが、
梁と梁をつなぐ接合金物、柱と梁を固定する接合金物など
構造図の仕様と合致しているか照合していきます。
![](https://www.time-archi.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/IMG_4193-460x345.jpg)
こちらは柱の足元に取付けた引き寄せ金物
地震時には、特に建物の出隅部分に大きな引き抜き力がかかるので
強度のある金物でしっかり補強します。
![](https://www.time-archi.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/DSC00612-460x345.jpg)
建物玄関側から受付となる空間を見たところ
天井は貼らずに梁や構造用合板がそのまま表しになるため
屋根を仕上げる前に照明器具などの配線が設計図通りの位置に
確実に配線されているかどうか、1箇所1箇所確認します。
![](https://www.time-archi.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/DSC00606-460x345.jpg)
カフェ兼ラウンジ部分
庭に面するこの部分も今見える木材がほとんど表しになります。
ここに木製建具がはまって開放的な空間になる予定です。
![](https://www.time-archi.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/IMG_4212-460x345.jpg)
円形の浴槽がある貸切風呂
土間の防水や壁の耐力壁、仕上げ材を貼るための下地材など
少しずつ、形が整ってきました。
外に見える青い柱は目隠し壁の下地となるもので
浴室から庭越しに湯野の山並みや空が望める予定です。