週末連載 台湾10

ビルに張りつく室外機たち。土地の事情か、美意識に無頓着なのか定かではないですが室外機は外壁につけるものという常識がアジアにはあります。日本のマンションではバルコニーがあって室外機が目立ちませんが、その「おとなしさ」とは対 … “週末連載 台湾10” の続きを読む





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ビルに張りつく室外機たち。

土地の事情か、美意識に無頓着なのか定かではないですが
室外機は外壁につけるものという常識がアジアにはあります。

日本のマンションではバルコニーがあって室外機が目立ちませんが、
その「おとなしさ」とは対極の「騒々しさ」です。

しかし、
これだけの数の氾濫は、繁殖旺盛なアジアの感覚そのもののようでもあり
簡単に「醜い」と言って片付けるには惜しいアートな力を感じます。


祝 世界遺産登録にふれて

地中海を臨むル・コルビュジエの墓今週、上野の国立西洋美術館が世界遺産に登録されるというニュースが飛び込んできました。建築通なら知らない人はいないル・コルビュジエの設計です。モダニズム建築の礎を築いたコルビュジエ、合理的で … “祝 世界遺産登録にふれて” の続きを読む




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地中海を臨むル・コルビュジエの墓

今週、上野の国立西洋美術館が世界遺産に登録される
というニュースが飛び込んできました。
建築通なら知らない人はいないル・コルビュジエの設計です。

モダニズム建築の礎を築いたコルビュジエ、
合理的で機能的な建築は、彼の死後、功罪それぞれ語られますが、
なにより、
人間に生きる喜びを与える豊かな空間を創造し続けたことは見逃せません。

氏が眠る墓もまたコンクリート製、
その中に鮮やかな原色の墓標がはめ込まれています。
地中海を愛した氏は、死後もこの豊かな海と共にいます。


野村の家、塗装工事完了

リビングの吹抜回り塗装工事がほぼ終わりました。白い塗装で統一することで、美しい陰影が現れています。2016.7.21 設計事務所 TIME





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リビングの吹抜回り

塗装工事がほぼ終わりました。
白い塗装で統一することで、美しい陰影が現れています。

虹ケ浜の家、擁壁工事開始

擁壁工事が始まりました。国立公園内の景観のとてもよい地域でもあり道路側の擁壁は境界から1.8mセットバック。コンクリート擁壁による圧迫感を抑えて、できるだけ景観のよさを維持する作戦です。2016.7.20 設計事務所 T … “虹ケ浜の家、擁壁工事開始” の続きを読む





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擁壁工事が始まりました。

国立公園内の景観のとてもよい地域でもあり
道路側の擁壁は境界から1.8mセットバック。

コンクリート擁壁による圧迫感を抑えて、
できるだけ景観のよさを維持する作戦です。



野村の家、塗装工事

室内の塗装工事が進んでいます。今回は窓の額縁を壁と面一にしたので窓際の輪郭がとてもすっきりしています。現しの梁も壁と同じ白で仕上げますが塗り残したような途中の雰囲気もなかなかリアル、個人的にはこのままで止めてみたい衝動に … “野村の家、塗装工事” の続きを読む





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室内の塗装工事が進んでいます。

今回は窓の額縁を壁と面一にしたので
窓際の輪郭がとてもすっきりしています。

現しの梁も壁と同じ白で仕上げますが
塗り残したような途中の雰囲気もなかなかリアル、
個人的にはこのままで止めてみたい衝動にかられます(笑)

週末連載 台湾9

壁面緑化のような・・・?緑の部分はよく見ると人工芝のような素材でできています。本物の緑化じゃないのは残念ですが、そこは商業建築の苦しいところ、考えようによっては、メインテナンスフリーでなるほどと思えなくもない。ホテルのフ … “週末連載 台湾9” の続きを読む





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壁面緑化のような・・・?


緑の部分はよく見ると人工芝のような素材でできています。
本物の緑化じゃないのは残念ですが、そこは商業建築の苦しいところ、
考えようによっては、メインテナンスフリーでなるほどと思えなくもない。

ホテルのファサード改修で出てきたアイディアだと思いますが
コストの壁を「人工芝の壁」で切り返すあたり、頭が柔らかい。

足場解体

野村の家では、足場が取れました。妻入りの切妻屋根と小さなボリューム、手前と奥の家との間合いを計り、敷地の周りに余白をつくって自立しながらも風景としての連続性も意識しています。2016.7.14 設計事務所 TIME




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野村の家では、足場が取れました。

妻入りの切妻屋根と小さなボリューム、
手前と奥の家との間合いを計り、敷地の周りに余白をつくって
自立しながらも風景としての連続性も意識しています。

週末連載 台湾8

台北のいたるところに見られる軒下の歩道これは南ヨーロッパに存在するポルティコと同じ構造です。歩道はビルの1階部分をセットバックしてつくられたもので車道から隔てられた歩行者のための空間です。亜熱帯で日差しが強く、一方で雨も … “週末連載 台湾8” の続きを読む




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台北のいたるところに見られる軒下の歩道

これは南ヨーロッパに存在するポルティコと同じ構造です。
歩道はビルの1階部分をセットバックしてつくられたもので
車道から隔てられた歩行者のための空間です。

亜熱帯で日差しが強く、一方で雨も多い台湾では
とても理にかなったまちの構造といえます。

それにしても、
なんでアジアの台湾にヨーロッパのポルティコが・・・?



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道路側から見るとこんな感じ
ビルの1階部分がまるまる吹きさらしになっています。
このポルティコが町中に連続的につくられています。




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ファミリーマートの前は大理石で店のデザインと調和を図っていたり。




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建設中の新しいビルでは吹抜けのポルティコにしたり。



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こちらは日本が統治した時代に建てたと思われるビル
そこにもちゃんとポルティコが設けてあります。

この空間は計画的な都市づくりでなければできないものですが
清の時代にそのような発想があったとは思われません。
とすると、
日本の統治時代に西洋から学んだ文化としてポルティコを持ち込み
台湾に移植したものが、今に根付いたとも考えられます。




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ポルティコは奥の店の前庭のような空間でもあり
まちと店をつなぐ重要なインターフェースになっています。





虹ケ浜の家、かさ上げ工事打合せ

虹ケ浜の家で土地のかさ上げ工事が始まります。昨日は擁壁の位置確認や給排水工事との取り合いを打合せ。乗り入れたトラックがさっそくスタック!まるで砂漠ですが、地盤調査によると地下15m以上も砂が堆積しています。この砂地の土地 … “虹ケ浜の家、かさ上げ工事打合せ” の続きを読む





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虹ケ浜の家で土地のかさ上げ工事が始まります。
昨日は擁壁の位置確認や給排水工事との取り合いを打合せ。




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乗り入れたトラックがさっそくスタック!
まるで砂漠ですが、地盤調査によると地下15m以上も砂が堆積しています。
この砂地の土地をこれからしっかり締め固めていきます。


虹ケ浜の家、スタディ中

虹ケ浜の家、内部空間のスタディに進んでいます。床は杉の無垢板を検討していますが壁天井は写真のような白い色合いになる予定です。南側(写真左)の深い軒をくぐった光が柔らかく室内に広がる静かで落ち着いた空間を狙ってスタディを続 … “虹ケ浜の家、スタディ中” の続きを読む




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虹ケ浜の家、内部空間のスタディに進んでいます。

床は杉の無垢板を検討していますが
壁天井は写真のような白い色合いになる予定です。

南側(写真左)の深い軒をくぐった光が柔らかく室内に広がる
静かで落ち着いた空間を狙ってスタディを続けます。