震災遺構を考えてみる

東日本大震災から今日で8年、
復興が一つずつ形になりつつありますが、
心の整理がつかない状況もまだまだ多く見受けられます。
 
そのひとつが
震災遺構を取り壊すか、保存するかの議論です。
それは、建物や遺構のあり方を改めて考える機会を与えています。
 
震災の悲惨さを経験した人にとって、
おぞましい存在である建物は、一刻も早くなくなって欲しい。
 
その一方で、
存在が失われれば、
震災の経験を持たない人にその悲惨さを伝える機会を
永遠に失なってしまうのではないか?
 
震災遺構は、
広島の原爆ドームが平和を考える存在として生まれ変わったように
後世の人にとって意義のある存在となるのでしょうか?
 
我々は未来にどのようなメッセージを残すべきか
そのために、建物はどのような役割を持てるのか
これからもしっかりと見極めていきたいと思います。

 

2019.3.11 設計事務所 TIME