何気ない風景 @上村

何気ない風景、久々の投稿です。
 
打合せの帰り道、
この辺りではよくある山あいの風景のなかに
なにやら気になる建築のシルエットが・・・
  
周囲の自然の大きさに対して
建物の置かれ方やサイズのバランスが抜群です。
 
 
 
 
 
3つに分節されたボリュームは、
まるで楽譜の音符ようにリズミカルに並んでいます。
 
左と中央のボリュームは段違いで、
右のボリュームはそれらから切り離されていますが
屋根の形状によって左側のボリュームとの関係性を保っています。
 
これらのボリュームの正面には窓がないため
抽象性と純粋性はさらに高まっています。
 
 
 
 
斜めから見たところ。
 
左側の妻側にはシャッターがはめられているので
軽トラか耕運機が格納されているものとみられます。
 
中央と右側のボリュームは背が低く、向き合う面が吹きさらしで
開放倉庫として使われているようです。
 
右側のボリュームが離れているのは、
物が増えたために後に増築されたからなのかもしれません。
 
その屋根は、お互いが糸でも引くように跳ね出して
関係性を強めています。
 
現代のバナキュラーとでも言えそうな
どこにでもあるような素朴な形と表情ですが
図らずも現れた構成美やプロポーションによって
無作為の美のとしての極点に至ろうとしています。