週末連載 台湾31

2ヶ月ぶりの更新ですが
改めて台北のまちからのレポートを続けます。
 
この日の朝は、雙連朝市近くの「世紀豆漿大王」をめざして歩く。
と、晴れていた空が一転、暗くなりスコールのような雨。(午前7時過ぎ)
 
 
 
 
 
台湾の雨季はとにかく雨が多い。
それでも、以前にも触れたビルの1階の連続した通路があるために
雨に降られてもそんなに困らない。
 
この軒下通路、あれから色々調べたところ、「亭子脚」というもので
もともと東南アジアに文化的背景をもつ構造物で
それを日本の植民地時代に都市の構造として体系化したものだそうです。
 
アジアの伝統文化と日本の持ち込んだ近代思想がうまく溶け合い
いまでは、台湾のまちの「当たり前の風景」となっています。
 
 

禅林寺、臥龍廊

禅林寺、臥龍廊
山の斜面に沿ってつくられた回廊にある湾曲した階段です。
床、欄干、屋根、これらすべてが見事なカーブを描いています。
 
 
 
 
 
上から見下ろしたところ。
 
渡り廊下という脇役であるはずの場所にもかかわらず
ものすごい力のこもった仕上がりで、改めて大工仕事の技術の高さを見た思いです。