バラック?それとも・・・

築年数不詳、おそらく戦前のものと思われる民家、
増築を重ね、現在の形状になった模様。
 
 
 
 
田の字型の和室という伝統的な間取り、
その向こうにはリフォームされたと思われる洋風のキッチン。
これだけですでにアートな予感が漂います。
 
 
 
 
 
増築された部分はほとんどバラックの様相、
しかし、十分にアートな凄みあり。
 
 
 
 
 
バラックなのになぜか神々しい。
 
 
 
 
屋根は?というと、
増築を重ねた結果、雨漏りのお手本のような重なり方。
 
絶望的な条件がそろった民家ですが
これを直して住もう!という建主の心意気に
なぜか、胸躍ります。
 
 

何気ない風景@城ヶ丘の家の非日常

新緑の中庭
 
GWのいつもとは違うゆったりとした時間、
その時間の動きのなかで見えてくる日常のなかの非日常たち
 
 
 
 
 
リビングにも朝日が降り注ぐ
 
 
 
 
 
こちらは夕暮れ近い頃のリビング
徐々に陰影が浮かび上がる
 
 
 
 
 
玄関からの長いリビング
静かな時間
 
 

秋穂東の家、いよいよ工事

足かけ2年にわたる設計期間を経て
秋穂東の家、いよいよリノベーションが始まります。
 
写真は2階個室部分、
サッシュ枠の際から雨漏りしているため、取り替えられます。
 
 
 
 
 
既存サッシュの寸法を採寸、
古いサッシュと現在のサッシュは規格や寸法が違うため
外壁や枠との調整が必要で、それぞれの窓ごとに納まりを検討します。
 
 
 
 
 
1階の応接室だった部屋。
 
入口と窓の建具は廊下との採光・換気を生かすために再利用、
右側の壁は取り払い、連続する3部屋をワンルームのリビングにアレンジします。
 
 
 
 
もともとキッチンだった北東の部屋、
キッチンは南側に移動し、この場所は寝室に生まれ変わります。
 
 
 
 
 
 
座敷として使われていた部屋
 
立派な床の間や欄間がありましたが
南庭に面するこの部分はリビングと一体のキッチンへ様変わります。
 
 
大掛かりに部屋の構成を変える今回のリノベーション、
2年に及ぶお施主さんとの濃密な話し合いによる
新たな生活空間への変身の過程を、乞うご期待ください。
 
 

何気ない風景@小郡

まるで兄弟・・・
 
日本特有の美意識「見立て」の手法を用いて
風景をややナナメから見直してみる「何気ない風景」
 
今回は、小郡の商店街から、
 シルバーの鋼板で覆われた2階建ての四角い建物。
 
元々は切妻、平入りの下駄履き住宅ですが
ある時期にファサード改修されて現在の姿になったようです。
 
左右どちらかの店が改修したのを見て
「これはいい!」と思ってお隣もそれに倣ったのか?
それとも、本当に兄弟店で話し合って外観を揃えたのか・・・?
 
真相は定かではありませんが
となり同士で仲良く同じ衣装を着せられた感じが愛らしくもあります。
 

 

2018.4.20 設計事務所 TIME

 

 

生野屋の家、仕上げ工事

アトリエ室内が白い空間へ
 
内装工事も大詰め。
塗装工事が進み、光の陰影がとても美しい空間に進化しています。
 
 
 
 
リビングはやや高さを抑えた傾斜天井の空間
 
構造の梁は現し、天井のビニルクロスによって
明るく広がりのある空間になっています。
 
壁はこのまま?
それもなかなか味がありますね〜
 
んんん〜、悪くない・・・
でも、一応仕上げますよ。
 
 
 
 
 
南側のウッドデッキ
 
手前の手すり状のフレームは布団干し。
機能的になりすぎると野暮ったいので
角材そのものだけで構成した即物的なデザインです。
 
 

ラワンベニヤ選定

昨年改修工事をした川東の家
古いままだった玄関ドアを新調するため
資材倉庫へドアの仕上材の選定にやってきました。
 
 
100枚近くのベニヤ材を1枚1枚と吟味、
その中から10枚程度を候補としてセレクト。
 
 
 
 
 
たかがベニヤ、
されど中には繊細な木目の味のある板があるんです。
 
ラワンベニヤは基本的に下地材、
仕上に用いるためにつくられたものではありませんが
手間をかけて探してみると、
下地材にはもったいないような掘り出し物が出てきます。
 
安物で一般的には見向きもされないような素材ですが
素のままの表情は衒いがなく、欲のない雰囲気にはむしろ上品さが感じられます。
 
 
 
 
 
候補に残ったものを並べて、改めて吟味。
どれも、甲乙つけがたい良い表情です。
 
ちなみに、今回はちょっと木目に癖がありつつも、
品のある表情のものを基準に選んでいます。
 
 
 
 
最終的に選ばれたのがこの2枚。
 
木目は割とマイルドですが、おおらかな表情と温かみのある色合いに
他にはない個性が現れています。
 
古びたアパートの雰囲気がそのまま残る外壁に対し
静かで凛とした表情を見せてくれそうです。
 
 

大津島、さくら茶会を開催しました

大津島のさくら茶会が開催されました。
春が霞むのどかな瀬戸内の海を渡り、大津島へ。
 

 

 

石柱庵のまわりは、桜のモザイク模様に

 
 
 
 
今年の茶会はほんとうに見事な桜とともに行われました。
 
 
 
 
徳山高専茶道部の学生さんによるお点前。
あるがままの自然の庭を背景に、しとやかなお茶を味わいました。
 
 
 
 

生野屋の家、足場解体

生野屋の家では足場が解体され、外観の姿が現しました。
 
道路側に建つアトリエ部分、
ゆるい勾配屋根のギングロのボリュームで
表情は抑え気味ながら、不思議な存在感も現れています。
 
 
 
 
内部も造作工事が進んできました。
こちらは和室の天井、さらっとした印象の杉板張りです。
 
 
 
 
アトリエもほぼ形ができあがりました。
北側(画面右)からの自然の明かりが室内全体に広がっています。