まちの共同駐車場。
ニースから車で1時間ほどの山あいにあるこのまちは
車が生活の必需品です。
でも、ドア・ツー・ドアというわけには行かなくて
旧市街の外側にしか駐車場がつくれません。
まちの外に出かけるには、
旧市街にある家から徒歩でここまで歩かなくてはなりません。
人々がつくり伝えてきた歴史あるまちを守るため
不便さはここでもやわらかく許容されています。
まちの共同駐車場。 &n … “週末連載~南フランスvol.208” の続きを読む
まちの共同駐車場。
ニースから車で1時間ほどの山あいにあるこのまちは
車が生活の必需品です。
でも、ドア・ツー・ドアというわけには行かなくて
旧市街の外側にしか駐車場がつくれません。
まちの外に出かけるには、
旧市街にある家から徒歩でここまで歩かなくてはなりません。
人々がつくり伝えてきた歴史あるまちを守るため
不便さはここでもやわらかく許容されています。
ギリギリです・・・。 & … “週末連載~南フランスvol.207” の続きを読む
ギリギリです・・・。
城壁に囲われた旧市街は往々にして道が狭く、
特に、このサンポール・ド・ヴァンスのまちでは
車が通れる道は一部を除き、外周部にしかありません。
不便さは、それよりも価値あるものにより許容されます。
その価値とは、歴史と人の営みが作り出したこのまちそのものです。
樂吉左衞門の茶室。(写真提供:竹中工務店より) &n … “美か醜か” の続きを読む
樂吉左衞門の茶室。(写真提供:竹中工務店より)
深い軒と波をイメージした石の縁が水面への広がりをつくります。
露地、寄付き、腰掛、小間と長い道行きを経た先にあるこの茶室。
考えに考え抜かれた空間は、
世界中から集められた厳選素材によって構成されています。
贅を尽くしたその趣向は、市中の閑居とはむしろ対極を為します。
比類すべきは秀吉の黄金の茶室。
この空間にあるのは、果たして美か醜か?
美しさに仕掛けあり。 & … “美しさの仕掛け” の続きを読む
美しさに仕掛けあり。
再び、京都視察からのレポートです。
佐川美術館のカフェのサービスカウンター、
ここにも様々な仕掛けが見られます。
カウンターの高さは、通常よりやや高め、
中の厨房が見えないようになっています。
バックカウンターは、人の背の高さに抑えられ
空間の抜けを作り出しています。
さらに、間接照明を仕込ませるなど
空間を気持ちよく見せる仕掛けが満載です。
先週の新周南に投稿された記事です。 (クリックすると拡大します) … “まちの使い方を変える(2)” の続きを読む
先週の新周南に投稿された記事です。
(クリックすると拡大します)
今回の地震では、多くの方が被災されただけでなく、
自分の住んでいたまちを失いました。
どんなに寂れたまちだとしても、
自分が暮らすまちには愛着があるものです。
我々も、
自分のまちを大切にしていかなくては、
との思いが強くなります。
まちの使い方を変えることでまちを再生していきたい、
改めてそう強く思います。
東日本大震災で被災された皆様へ 心よりお見舞い申し上げます。 大津波によって多くのまちがなくなりました。 自分の住んでいたまち、そして仲間が一瞬にして消えるという衝撃、そして失望。 この失望を … “お祈り申し上げます。” の続きを読む
東日本大震災で被災された皆様へ
心よりお見舞い申し上げます。
大津波によって多くのまちがなくなりました。
自分の住んでいたまち、そして仲間が一瞬にして消えるという衝撃、そして失望。
この失望を明日への希望に変える強い気持ちが必要です。
この状況をなんとしても乗り越えて、
まちの復興を目差さなければなりません。
おいしいそばをいただきました。 &nb … “食事も大事” の続きを読む
おいしいそばをいただきました。
建築視察といいながら、まずは腹ごしらえ。
美術館のレストランやカフェは、どちらかというとおまけのような場所で
料理もきどっているわりにおいしくなかったりします。
以前、NYのメトロポリタンやMOMAへ行ったことがありますが
レストランはとてもアクティブで楽しい場所です。
美術館に行ったら、そこで過ごす時間のすべてを心地よく味わいたい。
そんな思いを佐川美術館は満たしてくれているようです。
落ち着いた空間で、おいしい時間を頂きました。
整然と並んだ椅子たち。 … “すべてが、美しくあれ” の続きを読む
整然と並んだ椅子たち。
佐川美術館にあるカフェの待合の風景です。
椅子に座ると、ガラス越しに豊かな風景を望むことができます。
「すべてが、美しくあれ」と願わんばかりの ”しつらえ” です。
この ”しつらえ” から、この美術館のポリシーがにじみ出ています。
大きな空と広がる水盤。 … “佐川美術館” の続きを読む
大きな空と広がる水盤。
滋賀県にある佐川美術館。
広大な敷地の中につくられたのは、贅沢な水面。
この広い場所をあえて建物で埋め尽くさず、庭としても作りこまず、
ただただ、単純に水だけで表現し切っています。
表現の材料を絞ったところに生まれるのは「大いなる余白」。
この余白がこの場所にクオリティを与えています。
週末に京都へ行ってきました。 &nbs … “京都建築視察” の続きを読む