週末連載 スイス・ドイツ46

        クール美術館の渡り廊下、これもズントーの仕事です。   歴史ある石造の洋館を繊細なデザインでつないでいます。 細い竪格子のみで創り出される表情がとても美し … “週末連載 スイス・ドイツ46” の続きを読む

 

 

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クール美術館の渡り廊下、これもズントーの仕事です。

 

歴史ある石造の洋館を繊細なデザインでつないでいます。

細い竪格子のみで創り出される表情がとても美しい。

しかし、そこには強い主張はほとんど感じられず、涼やかです。

小品ながら十二分にクオリティがあふれています。

 

2014.1.11 設計事務所 TIME

 

 

公共の福祉

        内藤廣氏の講演会がありました。 3.11の震災後から国、県その他自治体のサポートを続けています。 にもかかわらず、遅々として進まない東北の復興、 その原因のひとつに … “公共の福祉” の続きを読む

 

 

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内藤廣氏の講演会がありました。

3.11の震災後から国、県その他自治体のサポートを続けています。

にもかかわらず、遅々として進まない東北の復興、

その原因のひとつに「公共の福祉」をはばむ壁を挙げました。

 

経済と科学技術によって豊かになった日本は

その弊害として他人に頼らない(頼りにくい)社会をつくってしまった、

そう私は考えています。

 

人は一人では生きられない、当たり前のはずのこの事実が薄れ

私権の拡大でみんなのための利益が見失われようとしています。

社会と私の関係とは?

重いけれども大事な課題でもありそうです。

 

2014.1.10 設計事務所 TIME

 

 

伊勢・京都視察3

        東華菜館内部の階段。 階段端部をラウンドさせてデザインし、 それと揃えるように幅木もカーブを描いています。 段鼻のノンスリップは左のエレベーターの足元と同じ金属製、 … “伊勢・京都視察3” の続きを読む

 

 

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東華菜館内部の階段。

階段端部をラウンドさせてデザインし、

それと揃えるように幅木もカーブを描いています。

段鼻のノンスリップは左のエレベーターの足元と同じ金属製、

アールデコ調のデザインでまとめ、完璧な調和を見せています。

 

2014.1.9 設計事務所 TIME

 

城ヶ丘の家15

        離れから見た中庭。 こちらには出入口が3つ、中庭により大きく開いています。 具体的な生活感をやや薄めたこの場所は 母屋とは少し異なる小さな別荘のような存在です。 & … “城ヶ丘の家15” の続きを読む

 

 

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離れから見た中庭。

こちらには出入口が3つ、中庭により大きく開いています。

具体的な生活感をやや薄めたこの場所は

母屋とは少し異なる小さな別荘のような存在です。

 

2014.1.7 設計事務所 TIME

 

環境と溶け合う

        あけましておめでとうございます。   今年の日の出から1枚、鉄塔の間から昇る朝日です。 自然の営みと人間の営みが重なったこの風景から 環境と溶け合う日本の … “環境と溶け合う” の続きを読む

 

 

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あけましておめでとうございます。

 

今年の日の出から1枚、鉄塔の間から昇る朝日です。

自然の営みと人間の営みが重なったこの風景から

環境と溶け合う日本の感性を改めて探っています。

 

2014.1.6 設計事務所 TIME

そこにしかない場

  2013年、最後の日を迎えました。   今年一年、 国内では景気回復や東京オリンピックの決定など、明るいニュースがありました。 その一方、東北の復興はまだまだ道半ばのままです。   震災 … “そこにしかない場” の続きを読む

 

2013年、最後の日を迎えました。

 

今年一年、

国内では景気回復や東京オリンピックの決定など、明るいニュースがありました。

その一方、東北の復興はまだまだ道半ばのままです。

 

震災で浮かび上がった ”絆” は新たな局面をむかえています。

IT技術の進展とネットの浸透によって

いつでもどこでもつながれる社会がどんどん広がっています。

その反面、リアルな場やリアルなつながりは力を失いつつあり

人が生きる拠りどころとなる強い絆は、ますます貴重になっていくでしょう。

 

今年は7年越しで取り組んだ城ヶ丘の家がついに完成。

自然とともに暮らす日本の家をひとつのかたちにしました。

そこにしかない場としての中庭から、家族のつながりの発酵が始まります。

 

カピン・コーヒーでは倉庫をリノベした珈琲豆御渡所 ““が11月にオープン。

わざわざでも行ってみたい、世界にひとつしかない場の完成です。

 

金剛山の家では外構工事がもう一息で完成します。

土地の力を借りつつ、おだやかな暮らしの場となることを期待しています。

 

東山や下松でも新たな計画が進行中。

そこにしかない場が生み出す家族のつながりを模索していきます。

 

山崎八幡宮の改修工事は春から工事が始まる予定。

地域にとっての拠りどころとなる、強い磁場の実現に取り組みます。

 

大津島では茶室のプロジェクトがいよいよ実践編へ。

島の原風景を発掘し直す先進的な試みとなりそうです。

 

まちづくりでは、新徳山駅ビル、歩行者優先道路化、市庁舎建設の各委員会が進行中。

委員として、市民の拠りどころとなる新しい時代のインフラの実現に取り組みます。

 

そこにしかない場所、そしてそこに暮らす人々の支えとなる絆。

建築にとって何ができるのか、来年もそれを問い続ける年になりそうです。

 

今年も多くのみなさまに支えられてこの日を迎えることができました。

新しい年もみなさまにとってよりよき年になりますようお祈り申し上げます。

 

2013.12.31 設計事務所 TIME

 

 

 

週末連載 スイス・ドイツ45

          天井に設けられた筒状のトップライト。 筒を黒く塗り、深さをとることで外壁からにじむ光との干渉を避けつつ 空から降りてくる光の象徴性を際立たせています。 … “週末連載 スイス・ドイツ45” の続きを読む

 

 

 

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天井に設けられた筒状のトップライト。

筒を黒く塗り、深さをとることで外壁からにじむ光との干渉を避けつつ

空から降りてくる光の象徴性を際立たせています。

自然の光とは異なる、完全に演出された光、

ステンドグラスにも通ずるこの光の扱い方に

西洋人の光に対する思想のようなものが現れているような気がします。

 

何気ない風景@瀬戸浜

        護岸と電柱。   護岸にはひびが入り、風雪を経た時間が刷り込まれています。 まっすぐに立つ木製の電柱もいい色に焼けていて どちらもまったく飾りっ気のない即 … “何気ない風景@瀬戸浜” の続きを読む

 

 

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護岸と電柱。

 

護岸にはひびが入り、風雪を経た時間が刷り込まれています。

まっすぐに立つ木製の電柱もいい色に焼けていて

どちらもまったく飾りっ気のない即物性を備えています。

この二つが偶然にもこの場所で出会ったことで

何でもない風景に不思議な気が現れています。

 

2013.12.27 設計事務所 TIME

 

夏の沖縄15

        市庁舎の屋上まで昇ってきたところ。 段々になった各階の屋上は市民に開放されています。 日差しを遮るアサギテラスと屋上庭園が 市民や職員に安らぎの場を提供しています。 … “夏の沖縄15” の続きを読む

 

 

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市庁舎の屋上まで昇ってきたところ。

段々になった各階の屋上は市民に開放されています。

日差しを遮るアサギテラスと屋上庭園が

市民や職員に安らぎの場を提供しています。

 

2013.12.26 設計事務所 TIME

城ヶ丘の家14

        リビングから見た中庭。 中庭の床レベルをリビングと近づけ、同じ床材でそろえることで リビングはその広さ以上に外へ外へと広がっていきます。 中庭を通して離れの奥が見え … “城ヶ丘の家14” の続きを読む

 

 

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リビングから見た中庭。

中庭の床レベルをリビングと近づけ、同じ床材でそろえることで

リビングはその広さ以上に外へ外へと広がっていきます。

中庭を通して離れの奥が見えます。

離れてはいても視覚的につながることで

独立性と一体感の適度なバランスを図ろうとしています。

 

2013.12.25 設計事務所 TIME