旧毛利家本邸画像堂 見学会

重要文化財の旧毛利家本邸画像堂
工事が終わり、改めて画像堂の見学会に行ってきました。
 
森の木々に囲まれた環境の中に建つ建物は
明快な構成と和の様式でまとめられた荘厳な雰囲気です。
 
 
 
 
 
楼閣部分の宝珠、入口屋根の鬼瓦や懸魚、木口を白く塗られた垂木など
寺院建築の伝統的意匠でまとめられています。
 
 
 
 
 
隅棟先端部の青海瓦の意匠
細かいところまでしっかりと洗練されたデザインです。
 
 
 
 
 
補強金物が新調された入口扉は重厚な表情です。
 
 
 
 
 
火灯窓は寺院建築の様式をモチーフにしていますが
やや扁平のプロポーションで伝統をただ単にコピーしたというより
あくまで記号的に表現しているように感じます。
 
 
 
 
 
黒い仕上げで渋く光る金物類
 
 
 
 
 
扉の蝶番は銅製のオリジナルのもののようで
マイナスビスが使われています。
 
 
 
 
 
画像堂内部
毛利元就を中心に歴代藩主の肖像画が飾られています。
 
骨組みはちゃん塗りと呼ばれる塗料で黒く引き締められ
楼閣部分の欄間から自然光が柔らかく漏れる垂直性の強い空間。
 
毛利家の精神的な拠り所となるこの空間を
西洋の空間構成と和と様式を融合させて演出しています。
 
 
 
 
 
床には御影石と美祢の石灰岩による渦巻き模様の人研ぎ仕上げで
荘厳な中にも華やかな意匠を織り交ぜています。
 
工事中にも感じたことですが
和と洋のせめぎ合う大正という時代に
伝統と現代性をどのように調和させていくのか
葛藤しながら、もしくは楽しみながらデザインしたであろう
設計者の思いが感じられる建築でした。
 
 

ポジティブに模索する年に

あけましておめでとうございます
 
昨年来のコロナ禍でまだまだ大変な状況はつづいていますが
今年はこのピンチから得たヒントを次の時代に生かす年にしていきたいところです。
 
もしかすると、あわただしく時間を消費していたこれまでのくらしから
その日、その時を味わうことのできるくらしへ進化するチャンスかもしれません。
  
TIMEでは、その時間から生まれるであろう「豊かな日常」を
住まいや建築を通じてポジティブに模索して参ります。
  
今年もどうぞよろしくお願いします。
 
  

その先の「豊かな日常」をめざして

2020年もあと数日、
今年は世界中の人々にとって記憶に残る年となるのでしょう。
 
今年の年始に掲げた目標は
この忙しい時代にこそ大切なこころ落ち着く「豊かな日常」や「人と人が豊かにつながること」をめざす、
というものでした。
 
今も続いているコロナ禍は、人々の日常を制限し、
ソーシャルディスタンスで人と人を分散させることを求めています。
 
しかし、このような状況の中でも
日常のすべてが失われたわけではありません。
人と人のつながりが不要になったわけでもありません。
 
時間の余裕で生まれた新鮮な気付き、会えない人への思いなど
当たり前すぎて見過ごしてきたものの大切さに気付かされる機会になったかもしれません。
 
コロナ禍は、現代人のくらしや生き方が生み出してしまった
膿(うみ)をあぶり出す役割をも果たしているのかもしれません。
 
個人主義が当然のようになって、
我々は自分中心に地球が回っているとの勘違いをしていなかったでしょうか?
 
目先の利益に振り回されて、
一分でも一秒でも早く、早くと焦っていなかったでしょうか?
 
それがこのコロナ禍で図らずもブレーキをかけられ
一旦立ち止まって足元を見直す、とても大切な1年になったのではないかと思います。
 
自分中心から少し頭を切り替えて
他人や社会、そして自然のもつ「多様性」を受け入れる柔らかさを
もう一度我々が取り戻すことの必要をこの厄災は示唆しているのかもしれません。
 
おそらく、本当の「豊かな日常」は、その先にこそ現れるのではないか、
私はそう考えています。
 
TIMEはその「豊かな日常」をサポートすべく、住まい、建築、そしてまちに対し
これからも働きかけて参りたいと思います。
 
時代を後戻りさせず、よりよい時代への進化をポジティブにめざしていく、
来年がそんな一年になることを願っています。
 
 
 
 

大内御堀の家(第3期)

大神の家2 スタディ模型

大神の家2、
これが3案目のスタディ模型です。
 
26坪のコンパクトな家ですが
敷地向こうに広がる田園風景を望むための大きな開口を開き、
広がりの感じられるおおらかな居住空間に仕立てていきます。
 
 
 
 
 
室内の断面構成
1階に主要な部屋、2階に将来の子供室にも使えるセカンドリビング、
それらが吹抜けでつながる構成になっています。
 
 
 
 
 
上からの見下ろし
吹抜けのまわりにセカンドリビングやロフトがあり
ぐるっと一周できる回廊状の空間になっています。
 
1、2階の親密感とそれぞれの場所の個性のバランスを
平面寸法や断面構成、天井高さなどを変えながら
さらにスタディしていきます。
 
 
 

大神の家2、地盤調査

雪の散らつく中、
新たなプロジェクトの地盤調査を行いました。
敷地奥は4mほどの擁壁、その下に川が流れるロケーションです。
 
設計はまだ始まったところですが、擁壁近くの地盤の状態が気になるため
事前に地盤のデータを確認してから建物の配置と平面形状を調整する予定です。
 
地盤の状況はさておき、
川向こうに広がるのどかな風景はこの家の最大の武器になりそうです。
 
 
 

臼杵の家、配筋検査

臼杵の家の配筋検査に行ってきました。
家の横幅(写真では奥行き)が18m、基礎高さはGL+550ミリあるため
基礎だけですごい存在感です。
 
 
 
 
 
 
基礎端部のハンチ部分
通常の2倍ほどのボリュームなので、鉄筋量も多めです。
 
鉄筋の径、かぶり、間隔、定着長さなどを一通りチェックし、
設備配管との取り合いや開口補強などを監督さんと打合せ。
 
 
 
 
 
 
べた基礎中央部分のハンチ部分
縦横にハンチが入っているので鉄筋組もかなり手間がかかっています。
 
今回は土間がそのまま床になるので基礎の立ち上がりがなく
その分、地盤からの反力を基礎のハンチ部分で受けています。
 
 
 
 
 
西側道路から見たところ
基礎の高さだけで道路面から90センチ程度もあります。
 
 
 
 
 
 
南側の山並みに開けた中庭部分
この部分の基礎は棟上げしたのちに打ち継ぐため
両側の基礎から差し筋を出してつなぎます。
 
 
 
 
 
 
南側隣地から見た全景
敷地奥にある2階建ての家に比べてもかなりの横幅であることがわかります。
この横幅を生かして、水平ラインを強調した建物となる予定です。
 
 

基礎工事 進行中

臼杵の家の工事状況をさきほど工務店が送ってきてくれました。
ドローンによる空中からの撮影です!
 
土工事が終わり、基礎の砕石工事まで進みました。
それにしても、
住宅の基礎とは思えないような、ちょっと不思議な風景です。
 
 
 
 
 
ワッフル状のボリュームが左右に2つ、
これは、室内空間が中庭を挟んで2棟に分かれているためです。
 
通常の基礎は地面を掘り下げて作りますが
この敷地は川の氾濫が想定されるエリアのため、
できるだけ浸水を避けるために基礎を地面から盛り上げた形にしています。
 
 
 

臼杵の家、工事開始

臼杵の家では、いよいよ土工事が始まりました。
工務店から工事の状況写真を送っていただきました。
 
以前建っていた家が解体された後、長期間放置されていたため
まずは表土をすき取り、敷地全体に根を張った雑草を取り払います。
 
 
 
 
 
 
表土のすき取り後、解体で沈んでいた土地を採石で埋め戻していきます。
 晴天が続いてくれているので、順調に進んでいるようです。