何気ない風景@川棚の杜

川棚温泉にあるコルトーホール、
そこで開催されている堀尾寛太さんの展覧会を見てきました。
 
作品が展示してあるバックヤードツアーにも参加、
日頃は入れない建物の機械室や倉庫などを案内いただき
ダクトや電気ケーブルと同化したような作品を見学。
 
その際、この建物のちょっとしたトリビアも教わりました。
 
 
 
 
 
それがこれ、
建物の真ん中にある、敷地裏側に抜ける通路(丸で囲ったところ)
 
この建物や舗装された道路がまだなかった時代、
この場所には、写真左の先にある神社や霊場への参道があったそうです。
 
その参道のルートを残すべく、作られたのがこのパスだそうです。
 
 
 
 
 
学芸員さんの説明にもとづいて
敷地裏にあたる手前の温泉街から参道を歩いてみました。
 
 
 
 
 
途中で右に折れて小道に入ると
住宅街の奥に宇宙船のようなホールの建物が出現!
 
 
 
 
瓦屋根と造形的なボリュームの取合せが秀逸。
 
 
 
 
 
さらに歩くとホールの裏側に開いた穴にたどり着きます。
見た目にはまったく神々しくない・・・?
 
 
 
 
 
穴の中に進むと表側へ上がる階段が見えてきました。
 
このバックヤード、
なんとも緊張感のない何気なさですが
逆にここが歴史上の参道であることの謎を深めているような・・・
 
 
 
 
 
 
階段を上がると表通りへ
道路の向こう側に神社へ上がる坂道が見えてきました(矢印部分)
 
 
 
 
 
道路側からの見返し
ホール側の階段から道路をまたいで神社に至る坂
 
 
 
 
坂道を進むと境内に上がる石段が現れます。
 
目には見えないけれど、確かに存在する神様への敬意、
それは、ゲニウス・ロキを感じるような不思議体験です。
 
堀尾さんの作品とともに2倍楽しめる川棚の杜でした。
 
 

フォトスタジオ、第1案

室積のフォトスタジオ、外観デザインのスタディ。
 
まちのスケールに合わせて分割したボリュームを雁行配置、
建物本体の他、庇や壁柱などを抽象的な形態で構成。
ロードサイドのまち並みに緊張感を生み出そうとしています。
 

秋穂東の家、お引き渡し

秋穂東の家、玄関から改修部分を見たところ
 
養生がはずされ、ようやく生まれ変わった家が姿を現しました。
玄関は既存の木部を生かし、床や壁のみ仕上げ直しています。
 
仕上工事がお引越しギリギリまでかかりましたが
なんとか、今日お引渡しとなりました。
 
 

城ケ丘の家2、スタディ

城ケ丘の家2、模型にて空間スタディ中。
 
リビングと個室がデッキスペースを介して南庭に広がっていく
開放感のある平面構成です。
 
今回も軒を深くした室内と一体感のあるデッキスペース、
 空間のつながりや軒の高さなど、心地よい寸法を探っていきます。
 
 

秋穂の家 塗装仕上

秋穂東の家は塗装工事も仕上げ段階
 
壁天井はもとより、枠周りや巾木もすべて白。
古い家の「アク」がろ過され、形状の断片のみが刻まれています。
 
 
 
 
 
廊下部分も白で統一。
 
部分的に間仕切りや開口位置をマイナーチェンジしていますが
形状はほぼもとのまま。
 
白く脱色することで家の記憶をかすかな香りとして残しています。
 

秋穂東の家、仕上工事

秋穂東の家は工事も大詰め、
徐々に仕上の状態に近づいてきました。
 
洗面室はカウンターと大型の洗面器も取付られました。
壁は白のタイルで表情をつけています。
 
洗面室奥の浴室はFRP防水施工、
このあと白のトップコートを塗って洗面室との連続性を高めます。
 
 
 
 
トイレも仕上がってきました。
壁天井は白塗装、床はブラックの大判タイルで
シンプルで引き締まった空間になっています。
 
 
 
廊下部分はほぼ既存のままですが
床以外は白い塗装で素材感を薄めたシンプルに仕上げ、
光の陰影が美しい空間になりそうです。
 
 

相生町の家、家具設置

相生町の家のリフォームもかなり進んでいます。
内装下地に絡む造付家具の取付が行われました。
 
増築を重ねて明かりの回らなくなっていた家の真ん中部分を改修、
手前のワークルームと奥の洗面室を裏動線でつないで
南から北へ、家の中を光と風が回る間取りに変更。
 
さらに奥の洗面室には天窓を設けて、湿気対策にも気を配っています。
 
そして、
それぞれの部屋の寸法を調整して浮いたスペースに
収納や書棚を充実しています。
 
 
 
こちらはキッチン部分
 
北向きだったキッチンを対面式に改め
ダイニング側にはカウンターを兼ねた日用品などの収納を確保。
 
 
 
 
南庭に面する玄関ホール
 
もともとは和室の内縁だった部分ですが
動線的に不便だった北東隅の既存玄関をこちらに移し変え、
明るくゆったりとした空間に改めています。
 
 
 

秋穂東の家、塗装工事

秋穂東の家、塗装工事が始まりました。
 
今回は壁・天井、そして枠や巾木などの際回りも全て白で統一、
開口部も輪郭が際立ち、空間の陰影がダイレクトに表現されます。
 
 
 
 
ジョイント部分のパテ処理で白く霞む現場、
サウナ状態の中で職人さん奮闘しています。
 
 
 
 
前にも触れたことがありますが
個人的にはパテ処理によるまだらな表情がなかなか気に入っています。
 
仕上げを意識しない素のままの表情がなんとも味わい深い。
 
ここで手を止めるとかなり鋭い空間になるんですが・・・
と、ついつい妄想が膨らんでしまいます(笑)
 
 

何気ない風景@山口

衝突する民家、そしてワゴン車!
もしや地殻変動の影響か・・・?
 
ウォーホルの「自動車事故」のような衝撃的なシーンですが
周囲はいたって平穏のまま・・・
 
 
 
 
 
衝突部分(?)のディテールを見ると
軒といはきわどい寸法ですが、ギリギリ納まっている感じ。
 
お気付きの通り、地殻変動ではないようですが
家と家が引っ付いて建つ(しかもこの角度で)というイレギュラーが
このエリアにはまだ日常として存在しうるということが驚きです。
 

ヘリテージマネージャーの役割と工務店の力

山口で行われた今年度のHM養成講座を聴講してきました。
 
今回は長年文化庁で文化財行政に関わり、HMの制度をリードされてきた
工学院大学理事長の後藤治先生による「HMの役割」についての講演です。
 
 
 
 
 
スクラップアンドビルドから循環型社会に移行しつつある日本で
各地域に存在する地域資源を上手に守り、まちづくりに生かす手立てを
改めて詳しく学びました。
 
 
 
 
講演では「まちづくりと家づくり」の関係についてもご教授、
ハウスメーカーとはまた別の選択肢として
地域の工務店によって家づくりをすることによって
地産地消で地域経済の循環を強化できること、
それに付随した新産業の創出の可能性にも触れられました。
 
 
 
 
 
さらに、西日本豪雨や北海道の地震など
災害が起こったあとに欠かせないのが、被害を受けた家の復旧。
 
地元の工務店で作った建物は、その地域のフットワークによって
災害の復旧にも大きく役立つということを中越地震の実例を通して
お話しいただきました。
 
地方のまちづくりにおける工務店の役割について
とても説得力のあるお話です。
 
家づくりを通して自分の地域が元気になり、
万が一の災害においても、貴重な味方となってくれる工務店の力、
改めて見直してみる価値がありそうです。