週末連載 台湾37

澄み切った青空とバイクの群れ
 
早朝の通り雨、その後の湿気がまとわりつくまちが一転、
抜けるような青空が現れました。
 
台北は雨がよく降り、1日のうちにも目まぐるしく天気が変化します。
 
その雨空が青空に変わった瞬間、
騒々しいバイクたちが信号待ちで起こした一瞬の静寂と重なって現れた
奇跡のような静止画です。
 

夏の高野山2

夕日が漏れる杉木立ち。
静寂に満ちた高野山の森は神聖な場所にふさわしく、実に神々しい。
 
時は本地垂迹の盛んな9世紀前半、
神の化身に導かれてこの地にたどり着いたと言われる空海は
その空気感を維持したまま、この地を現代にまでつないでいます。
 
 

夏の高野山1

抜けるような青空とそびえる杉木立。

猛暑が続くまちを脱け出し、高野山に行ってきました。
いまから1200年前に弘法大師、空海によって開かれた高野山、
俗界から隔絶された標高800mの山中にどんな世界が展開されているのか、
レポートしていきます。
 
 

櫛ヶ浜の家、耐力壁工事

1階の耐力壁の取付が始まっています。
 
この家が建ったのは、建築基準法が制定されるはるか前、
今回、科学的な構造計算により、確実な構造補強が行われています。
 
 
 
 
足元部分は柱が腐食していたため、
傷んだ部分を切断し、その下に土台を入れてつないでいます。
 
 
 
 
柱上部の傷んだ梁部分も新たな材を入れて補強しています。
 
ご予算とのせめぎ合いもあり、
仕上げで隠れる範囲は、強度を確認しながら臨機応変に対応していきます。
 
 

週末連載 台湾36

金属製の格子で覆われたまち並み
 
まるで鳥かごのようなこの格子、
京都の格子とは機能や風情は違うものの、連続したまち並みを形成しています。
 
なかには格子が植木鉢の台に派生していたりして、
まち並みが独自の進化を遂げているところが秀逸です。
 
 

櫛ヶ浜の家、2階屋根工事

1階屋根下地工事が終わり、2階屋根の解体。
昔の屋根は断熱用の土がのっていましたが、トラックにもその土が被っています。
 
 
 
 
昨日今日と炎天下の中、土埃りにまみれての解体工事、
本当に大変そうです。
 
 
 
 
右脇の足場に置いてあるのは、屋根下地に使われていた杉皮。
これが、現在の防水紙の代わりとして使われていました。
 
性能的には現在のルーフィングのほうが格段に優れていますが
この杉皮はある意味、自然に還る循環型の素材だったわけで
建築の未来を考える上で、今後、何かのヒントになるかもしれません。
 
 
 
 
瓦屋根を支えていた屋根垂木。
 
断面は45角ですが、部分的に欠けて細くなっていました。
この華奢な断面で、よく土と瓦を支えられたものです。
 
 
 
 
組み替えられた屋根垂木。
新設の垂木の断面は60╳45、今度は土を載せないこともあり
しっかりとした屋根となります。
 
 
 
 
1階内部では引き続き骨組みの補強工事が進んでいます。
こちらは腐食した足固めを新たな部材に付け替えたところ。
柱との接合部もしっかり固めてあります。
 
 
 
 
新たに加える耐力壁の部分に柱と土台が組まれました。
 
新築とは随分スピードが違いますが、
ひとつひとつ、着実に再生に向けて工事が進んでいます。
 
 
 
雑誌 Casa BRUTUS の特別編集「アジアのリゾート 日本の宿」で
小屋場只只が紹介されています。
 

Casa BRUTUS 掲載のお知らせ

Casa BRUTUS の特別編集「アジアのリゾート 日本の宿」で
小屋場只只が紹介されています。
 
 
 
 
 
眼前に広がる瀬戸内海、水平線に沈む夕日の絶景、月夜のムーンリバー、
無垢なる自然の風景が、不変の価値を与えれくれます。
 
 

櫛ヶ浜の家、骨組み補強

柱の根継ぎ工事4日目、
柱の背割り部分に埋め木をして、仕上げのかんな掛け。
これら、すべてが現場での手仕事です。
 
 
 
 
金輪継ぎ、ピッタリはまりました。
 
 
 
 
込栓を打ち込んで、しっかり固定。
 
 
 
 
1本につながった新旧の部材。
このあと、さらにかんな掛けして細かい段差をなくしていきます。
 
 
 
 
こちらはもう一つの難所、
建屋中央の傷んだ掘立柱を新しいものに取り替えて
もともとの足固め材を四方から差し直します。
 
 
 
 
力いっぱい掛矢で叩いても1回で数ミリしか動きません。
たいへんですが、その分しっかりとした接合部ができあがります。
 
 
 
 
どうしても入らないところを、少しずつノミで削って微調整。
 
 
 
 
 
ようやく3方の部材がはまりました。
このあと、X、Y方向のねじれをさらに修正するようです。
 
 
 
 
こちらは外周部の柱。
 
外壁解体時に足元の傷みが見つかったため、
足元部分を切断し、根継ぎする必要が出てきました。
この部分は新たに耐力壁にするため、やむを得ない判断です。
 
古い建物の解体修理では、事前調査では確認できない不確定要素があり
追加のコスト管理も含め、施工同様にしばらく難所が続きます。
 
 

週末連載 台湾35

先週につづき、すきま風景をもうひとつ
 
この路地もかなりミステリアスな雰囲気をもっていますが
 一方で、これだけの長さがまっすぐに通っていることから
近代都市としての計画性をも暗示させます。
 
 
 
 
試しに航空写真をググってみると、このとおり。
 
四角に囲われた街区の中に鰻の寝床状のビルがびっしり。
それらが南北の真ん中できれいに分けられ、そこを路地が貫いています。
 
この路地は、ある意味よそよそしい大通りの性格に対して、
リアルなコミュニティをささえる都市のサブシステムと言えるのかもしれません。