配筋検査@室積

室積のフォトスタジオで基礎工事が始まりました。
鉄筋が組み上がったところで配筋検査を行いました。
 
 
 
 
 
海に近いロケーションのため
高潮対策として、通常より基礎を高く持ち上げ
地面から60センチの高さに設定しています。
 
 
 
 
1階スタジオ部分は土間仕上げで、
このレベルがほぼ床仕上がりレベルになります。
 
 
 

ヤコブセンを訪ねて

世界で唯一のヤコブセンの専門店が大阪の池田市にあります。
 
アルネ・ヤコブセンの孫であるトビアス・ヤコブセンと
ハウスマネージャーの国吉玲子さんの出会いから生まれたというこの店。
 
昭和初期に作られた洋裁学校が廃屋になっていたものを
国吉さんたちが自力でリノベーションしたそうです。
 
その、やさしい雰囲気や穏やかなまちの雰囲気を気に入り
奇跡のような場所がトビアスによって生み出されたのだそうです。
 
 
 
 
 
簡素な切妻の建物はその天井を取り払い、小屋組をそのまま現し、
壁と共に白く塗装してプレーンな空間に仕立て直しています。
 
古くて均質でない部材たちは白く塗られて
リアルな質感と控えめや表情で空間を和ませてくれています。
 
 
 
 
 
 
訪れた日は天気が安定せず、雨が降ったり止んだりでしたが
天窓からの柔らかい光が、簡素な空間に温かみを与えていました。
 
 
 
 
 
 
時折、雲が晴れて差し込む光が木漏れ日となって
白い空間を劇的に変化させてくれたりもしました。
 
 
 
 
 
 
トビアスによってプロデュースされたこの店では
アルネ・ヤコブセンの家具や照明などが取り扱われています。
 
ヤコブセンを信奉する私にとっても
家のようなスケールの中で実物を肌で感じることのできるとても貴重な空間です。
 
 
 
 
 
 
まるでデンマークにある古い家のような柔らかい空間には
シンプルで洗練されたヤコブセンのものたちがよく映えます。
 
 
 
 
 
 
窓際には、トビアスがデザインしたプロダクトも
 
 
 
 
 
モルタルのカウンターにホーローらしき古いシンク、
木製の棚や雑貨たち、そこにさりげなくヤコブセンのデスクライト。
 
時を経てきたものたちが柔らかく溶け合っています。
 
 
 
 
 
イギリスのアンティークのドアと白黒のコントラストが際立つアントチェア。
これらを取り合わせたセンスが、時間の積層を豊かに表しています。
 
 
 
 
 
 
雑貨を集めたこちらのコーナー、
イイノナホさんの照明やグラスアートがさらに色を添えています。
 
古さを欠点とせず、そこに宿る時間や固有の表情を引き出し
現代の感性で上手につなぐことで生まれる豊かな時空間。
 
私の設計したカピンコーヒーや大津島の石柱庵とも通ずる感性に共感しつつ
国吉さんとしばし会話を楽しみ、豊かな時間を過ごさせていただきました。
 
 

大津島さくら茶会 2019

桜の便りが各地から届くようになりました。
 
今年も大津島の石柱庵にて
徳山高専茶道部によるさくら茶会が開催されます。
 
この週末には桜も見頃を迎えることとと思います。
さくらとともに穏やかな春を感じる大津島へ、是非お出かけください。
 
 <開催概要>
場所:大津島近江地区 石柱庵にて
日程:3月31日(日)
時間:午前11時〜午後3時
料金:無料(抹茶とお菓子のサービスを致します)
 
<アクセス>
徳山港より巡航船で約20分、フェリーで30分
瀬戸浜港より徒歩15分
刈尾港から徒歩35〜45分、自転車で10分程度
(船に自転車持ち込み可、片道  ¥270/台)
 
※大津島巡航の時刻表は こちら
 
 

それぞれの土地にて地鎮祭

昨日今日、光の室積と下松西豊井で地鎮祭が行われました。
 
住宅の地鎮祭は、神社でお祓いしてもらうことも多いですが、
2つのプロジェクトとも、建て主のご希望で、現地での開催です。
 
 
 
 
 
 
室積では、広々とした敷地にてオープンエアーな地鎮祭、
広い土地の四隅で神主さんが土地を清めます。
 
 
 
 
 
西豊井では、天候も気にされたのでテントのもとで。
それにしても、神主さんの衣装の色が渋いです。
 
 
 
 
 
祭壇には海のものや山のものが飾られます。
たけのこが飾られているのが、この季節らしいです。
 
 
 
 
 
地鎮の儀で盛り砂に穿初め(うがちそめ)を行う大工さん、
さすが、腰の入れ方が違います。
 
どちらの工事もおよそ1年がかりでの設計でした。
長いようであっという間の1年でしたが、
いよいよ、これから本格的に工事が始まります。
 
 

「まちのとおり」を提案

周南市のシンボルロードである御幸通りと岐山通り。
 
戦災復興を目指して生まれたこの通りができて70年あまりが経ち
 通りのまち並みも少しずつ変化してきました。
 
今後さらに時代が動く中でも通りのゆとりを守りつつ、
その価値を高めて豊かな市民生活の舞台となることを目指す、
そのための方針を建築士会徳山支部としてまとめ、周南市に提案しました。
 
 
 
 
 
 
提案内容は3つ。
 
1つ目は、今ある通りのゆとりをしっかりと守ること。
今後まちなか居住で開発が進む可能性があるマンションなどの大規模建築物に対し
通りのゆとりと調和が保たれるように、一定のルール作りをすることです。
 
 
 
 
 
 
2つ目は今の通りの居心地をさらに磨いていくことです。
 
通りには様々な看板やサイン、自動販売機やゴミ箱など
たくさんのストリートファーニチャーが存在します。
 
しかし、それらのデザインは必ずしも統一感があるわけではなく
形や大きさ、色合いがバラバラです。
 
歩行者に一番近い位置にあるこれらのデザインが通りと調和するように
デザイン指針をつくることを目指します。
 
 
 
 
 
 
そして3つ目は
ゆとりある通りの環境を市民生活を楽しむ舞台として活用しようというものです。
 
通りのゆとりやデザインがよくなっても、
ただ眺めるだけ、通過するだけの場所に留めるのはもったいない。
 
そこで、施設やお店が通りと連続したゆとりのある環境となって過ごせる
心地よい場所にしようというものです。
 
 
 
 
 
2つの通り沿いには、昨年完成した徳山駅前図書館や、市庁舎が面しています。
その他、学校やスーパー、コンビニなど日常生活に密着した機能が集まっています。
 
これらの施設を通りとの関係性を意識した使い方ができるように誘導することで
 豊かな市民生活の受け皿にすることを目指すものです。
 
 
 
 
 
今回、徳山支部の有志でまとめたこの提案書に対し、
駅前図書館の設計者である内藤廣さんからもエールをいただきました。
 
これを励みにしながら
地域資源をしっかりと磨いて価値を高める活動を展開することを目指します。
 
 

震災遺構を考えてみる

東日本大震災から今日で8年、
復興が一つずつ形になりつつありますが、
心の整理がつかない状況もまだまだ多く見受けられます。
 
そのひとつが
震災遺構を取り壊すか、保存するかの議論です。
それは、建物や遺構のあり方を改めて考える機会を与えています。
 
震災の悲惨さを経験した人にとって、
おぞましい存在である建物は、一刻も早くなくなって欲しい。
 
その一方で、
存在が失われれば、
震災の経験を持たない人にその悲惨さを伝える機会を
永遠に失なってしまうのではないか?
 
震災遺構は、
広島の原爆ドームが平和を考える存在として生まれ変わったように
後世の人にとって意義のある存在となるのでしょうか?
 
我々は未来にどのようなメッセージを残すべきか
そのために、建物はどのような役割を持てるのか
これからもしっかりと見極めていきたいと思います。

 

2019.3.11 設計事務所 TIME 

室積のフォトスタジオ、地盤調査

下松に続き、室積のプロジェクトでも地盤調査を行いました。
 
敷地は広々とした平坦な土地ですが
海に近い砂質の地盤でもあり、土中の状況が気になるところです。
 
調査結果にもよりますが、
基礎や地盤改良、コストの調整など、まだまだ調整が続きます。
 
 
 

やまぐち建築セミナー、内藤さん再来

周南建築セミナー、
2002年に続き、内藤廣さん2回目の講演会です。
 
前回の会場は建替え前の徳山駅ビルでしたが
今回は内藤さん設計により建替えられた徳山駅前図書館での開催です。
 
 
 
 
講演会に先立ち、
我々建築士会のまちづくりメンバーと、いつもの喫茶店にてミーティング、
現在作成中の景観提案書にたくさんのアドバイスをいただきました。
 
 
 
 
その後、駅前図書館に移動して講演会。
 
旧来型の作品紹介のような講演会とは異なり、
内藤さんが来場者からの質問にアドリブで答えていくというスタイル。
 
ライブ感満載、生きた言葉のメッセージをお聞きする90分、
とても刺激的で画期的な講演会で、多くの気づきをいただきました。
 
 
 
 

全国まちづくり会議 in 兵庫

神戸で行われた全国まちづくり会議に
山口県代表として出席してきました。
 
会場は六甲山を望む石屋川沿いに建つ御影公会堂、
アールデコ洋式の印象的な外観が目を引く建物で、
以前にも一度視察に来たことがあります。
 
その後、耐震補強、全面改修を施され、
地域のシンボルとして再生されています。
 
 
 
 
 
会議1日目は24年前に起きた阪神淡路大震災を起点に
その前後に兵庫県が取り組んできたまちづくりの経緯、
市民協働のまちづくりの実践などを聴講。
 
 
 
 
 
震災での経験を経て住民参加によるまちづくりが促進され、
まちづくりの様々な課題を住民と行政が協働で解決していく
仕組みが強化されたことが印象に残りました。
 
 
 
 
 
2日目は未来に向けたまちづくりを具体的に議論。
 
防災・歴史・景観・福祉・空家対策という5つの切り口から
建築士として何ができるか、ワークショップなどを通じて模索しました。
 
 
 
 
 
 
震災により、神戸の歴史的建築物は半減したそうです。
まち並みもその後の再開発によって新旧のモザイク模様になりました。
 
しかし一方で、まちづくりに対する市民の意識は鍛えられ
傷を負いながらも、誇りあるまちを築き続けています。
 
今回の議論や体験を持ち帰り、
自分たちが住むまちのまちづくりに生かすべく
建築士として活動していくことが次の使命になります。