児玉神社の社務所工事は基礎工事が進んでいます。地盤が良好なため、シングル配筋のべた基礎です。
鉄筋の径やピッチ、継手や定着の長さ、開口部の補強、かぶり厚さ、防湿フィルムの重ね代など、一通りのチェックを行い、不良箇所の是正を指示し、底盤のコンクリート打設を行います。
底盤の打設後。立上りの型枠が設置されたところです。
設置されたアンカーボルトやホールダウン金物の配置、埋め込み深さや立上りの長さ、傾きなどをチェック。梅雨の晴れ間をにらんで、立上りのコンクリートを打設します。
児玉神社の社務所工事は基礎工事が進んでいます。地盤が良好なため、シングル配筋のべた基礎です。
鉄筋の径やピッチ、継手や定着の長さ、開口部の補強、かぶり厚さ、防湿フィルムの重ね代など、一通りのチェックを行い、不良箇所の是正を指示し、底盤のコンクリート打設を行います。
底盤の打設後。立上りの型枠が設置されたところです。
設置されたアンカーボルトやホールダウン金物の配置、埋め込み深さや立上りの長さ、傾きなどをチェック。梅雨の晴れ間をにらんで、立上りのコンクリートを打設します。
秋野不矩美術館はアプローチの工夫や外観の造形、リアルな質感など、建築家の秀でたデザイン力を感じました。今回は、細かいところにスポット当てます。
写真はアプローチ道路脇の手すりと側溝です。これがデザイン?と思ってしまうほど何気ない造りです。
はっきり言って地味!安っぽい・・・?
確かに見た目は決して洗練されているとは言い難いかもしれませんが、どちらも木で作られていることが肝であることは間違いありません。
美術館の原始的な造形や自然素材のワイルドな質感が生み出す世界観が、これらの小物たちにもしっかりと貫かれており、私にとっては、これぞデザイン!と言える一品です。
木は腐るとか、木は色褪せるとか、ネガティブな意見も囁かれそうですが、それすら超越した建築家の力強い意志を感じるデザインです。
ガラス越しの緑、そこからの木漏れ日が店内を心地よく満たします。
浜松城そばのスターバックスは、シンプルな造りながら実に気持ちのよい場所です。建築に気負いはまったく感じられず、ただただ清浄な気だけが感じられます。
公園に面した外壁は床から屋根まですべてガラス貼り、ほぼスケルトンの空間は森に抱かれたようで、室内にいながら森林浴の気分です。
視線を公園に移すと見えるのは、こちらも穏やかな休日の風景です。
公園はほどよい広さで、外周をぐるりと豊かな緑が包んでいます。三々五々と人が訪れては去っていきつつ、絶えず人の振る舞いが感じられる情景に、のどかな印象派の絵画を想い起します。
長方形のボリュームの左右に三角屋根の建屋が噛み込んだ特異な外観
昭和生まれの画家、秋野不矩は新しい日本画の創造を求め続け、インド滞在をきっかけに異国の地の人と風景を主題とした壮大な作品を生涯にわたり多数描きました。(秋野不矩美術館HPより)
美術館の外観は、インドの大地のもつ力強さや荒々しさがそのまま建ち上がったようなダイナミックな造形です。
自然石のスレート屋根と塗り壁の外壁
これは縄文時代の遺跡です、と言われても不思議ではないような表情は、現代のツルツルした人工的な建築が失ってしまったリアルな質感と力強さを持っています。
壁から突き出した樋の落とし口
こちらも原木を削り出しただけの原始的な造形が、荒々しい壁に影を刻みます。
外壁のディテール
日本伝統の繊細な塗り壁とは対極的なこの壁は、「仕上げた」というより「格闘した」と言った方がふさわしいような強烈さです。
画家がめざした新たな日本画の創造やインドで獲得した大地の表現が、そのまま建築の姿として宿ったような、圧倒的な存在感を放っています。
緑豊かな山懐に延びる一本の道
道路脇にはレトロな木製の電柱、そして奥には何やら宇宙船のような小屋が垣間見えます。
秋野不矩美術館は、浜松市の郊外、仁保川近くの丘の上に位置します。丘の下にある駐車場からは美術館が全く見えませんが、ここでは、建築家が仕掛けたと思われるアプローチの妙を味わうことができるのです。
グーグルマップで見ると、中央の丘の上に位置する美術館へは、左脇にある駐車場から曲がりくねる坂道を上り、さらに道をUターンしてようやくたどり着くようになっています。
自然の地形を巧みに生かし、わざわざ長い坂道を歩かせて、道を折り返した先に美術館が現れるという仕掛けは、アートに触れる非日常の時空間へいざなうアプローチとして、実に見事な演出です。
坂を上った折り返し地点
ここまでは美術館に背を向けるように歩いてきましたが、ここで振り返ると、ようやく美術館が目に入ります。しかし、ここでも来館者をじらすように、手前に樹木を置いて、美術館の全容はまだ見せてくれません。
ちなみに、右脇に見える宇宙船のような小屋は、離れの茶室です。
坂道を折り返すとようやく美術館正面の大きな壁が見えてきました。
ここからは一直線、坂を登るとともに視界が開け、少しずつ美術館の全容がわかり、来館者の期待感を高めていきます。
坂道を歩くこと約5分、ようやくたどり着いた美術館とご対面。
距離と時間を使い、場面転換を行いながら人を奥へ奥へと誘い込み、最後の最後で全容を展開する。そこには、伊勢神宮などの神社にも通ずるアプローチの巧みさを感じます。
この美術館では、見たこともないような不思議な造形ながら、その堂々とした姿で来館者を迎えてくれるのです。
柳田國男の出身地、兵庫県福崎にて
内陸のまちを南北に流れる市川、そのほとりに穏やかな風景が広がります。
自然と人の営みが混ざり合う何気ないところに、にわかに現れた一瞬の美しさ。虚飾のない無垢の風景は、神が宿ったように美しい。
特別なものは一つもなくとも、美はちゃんとそこにある。
児玉神社の既存事務所の解体が終わり、新築建物の縄張りを行いました。
写真右奥には社殿、その手前には台湾の元総統、李登輝氏の揮毫を
社務所の背後には、徳山小学校の大樹が空へ枝を大きく伸ばしており、この木々を背景にして社務所が建つことになります。
高水の敷地にて地盤の精密診断を行いました。
1ヶ月前に行った地盤調査では、場所によって地下1〜5mのところに自沈層が存在するため、地盤改良が必要との結果がでました。
ただ、敷地は造成されてから50年以上経過しており、建物も軽量の平屋でもあり、果たして高額の地盤改良が必要なのか・・・?
ということで、構造事務所による地盤の精密診断を行い、改めて地盤改良の要否を確認することになりました。
精密診断では、支持地盤の深さや地盤の固有周期などを測定。
測定器で計測が難しい浅い層の部分は、コーンペネトロメーターという装置を直接地面に差し込んで、地盤の強度を確認。
今日の診断結果をもとに、改めて建物に最もふさわしい基礎形式を見極めていきます。
湯や晴ル音で建具の不具合があるとのことで現地確認に行ってきました。
施設の完成からちょうど1年、湯野の里も今まさに桜が満開です。
建具調整の段取りを行い、帰路につきましたが、この場所は特に桜の季節が美しく、まるで桃源郷に迷い込んだような気分になりました。
周囲を小山に囲われた高水の住宅地にて、30坪の平屋住宅を計画中。
基本的な建物の配置と平面計画がまとまったところで、地盤調査を行いました。この計画では、長期優良住宅の認定を受けるため、構造などの仕様を早めに方向付けし、予算とのすり合わせを行います。
調査したデータがそのままスマホに視覚化されて見られるため、地盤の状態がすぐに確認できるようになりました。
地表から1mほどのところに柔らかい地層(色の濃い部分)が見られます。この状態がどれくらい影響するのか気になりますが、調査結果を待って、基礎の設計を進めていきます。