オリジナルのプランター。
石灰岩を掘り出してつくられたプランターは
石積みの外壁と一体でつくられています。
ここにも、まちの必需品を見ることができます。
木で作った子供用の椅子。
かわいらしい椅子は、丸太で作った手作りです。
とある縁で、欧舌を経営されている大下さんのご自宅を訪問。
限界集落へ引越し、大工さんの手を駆りながら
あらゆるものを手作りして古い民家を改修、
昔ながらの日本のくらしを体現されています。
「冷蔵庫もテレビもありますよ」と
けっして文明は否定していませんが
バランスよく自然と共にくらすそのライフスタイルに
時代に流されない、しっかりとした彼の立ち位置を感じました。
忙しい世の中で、モノに情報に振り回されて
さまよい続ける日本社会に、すがすがしい風を感じるひとときでした。
今夜のクローズアップ現代に建築家、SANAAが登場します。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/yotei/index.cgi
昨年、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した妹島和世と西沢立衛の二人。
建築は単に機能的に使えればよい住まいやビルだけじゃなくて、
世界ではすばらしい文化として捉えられています。
日本が誇る世界的建築家の特集をぜひ、ご覧下さい。
こちらもお揃いで。
階段状の路地を挟むように並ぶ2つの店。
どちらも、白い庇がついています。
色や生地がそろっているだけじゃなくて
石灰岩の外壁との色調、素材感の取り合わせが
きちんと風景を成立させています。
何気なく見える路地ですが、
プランターの鉢の色と突き出しサインの色がそろっています。
しかも、ひとつの店だけではなく、隣も、またそのお隣も。
石造りの壁と石畳に黒い色とグリーン。
この路地にも美意識が光ります。
いろいろとありますが
訳あって、アマゾンで取り寄せました。
すべてが建築の本というわけではないですが
建築を考える上で、参考になる本ばかりです。
建築は広がりのある世界です。
背伸びした家。
小野田の現場打合せにて。
細長いプロポーションに屋根と壁と小さい庇。
瓦の風情も抜群です。
そして象徴的な窓。
窓の位置がまたいいですねぇ。
このアルミサッシュがモルタル壁と対照をなして効いてます。
そして、
なんといっても窓の上の見事なひび割れ。
金継ぎすれば、利休の茶碗にも負けない名作になるかも?
旧市街の目抜き通り。
目抜き通りといっても、道幅はとても狭い。
人と馬車しかなかった時代につくられた道を
今も変えずに使っているのはすごいことです。
しかも、とても大切に使われています。
狭い道の端にある手入れされた緑と石畳にそれが表れています。
道は狭くとも、美しい。
それが、このまちの価値感です。
ここにもありました。
サンポール・ド・ヴァンスのまちの入口です。
城壁で囲まれた旧市街には街の玄関があります。
まちの玄関は、
共に住む住民にとっての連帯感を醸成する装置でもあります。