仕上工事が大詰め

しっくい塗装の白い空間と表情豊かなトラス架構の吹抜け天井

宇部西岐波の家のリノベーションは、LDKの仕上工事が大詰めです。断熱の補助金対象となるこの空間を年内に仕上げます。

 

 

キッチンスペースも天井が高く、開放的な空間です。

 

 

階段部分もしっくい塗装でまとめることですっきりとした仕上がりになりました。

 

2025.12.25 設計事務所 TIME

児玉神社社務所完成

児玉神社の社務所は工事が終わり、竣工式が行われました。

参道に面する外観は本殿に対して形も色も控え目にまとめながら、質実とした雰囲気にまとめています。

 

宇部西岐波の家のリノベーションでは、仕上工事が進んでいます。

外部は無塗装の杉板で経年変化をによって熟成していく外観をめざします。

 

 

室内では、塗装工事が進行中。古色の天井に対し、しっくい塗装の白い壁がコントラストのあるインテリアです。

 

 

山口のプロジェクトでは、応接室を兼ねるリビングの床仕上が進行中。同居する大型犬に配慮したノンスリップ状の大判タイルです。

 

 

2025.12.15 設計事務所 TIME

周南・山口・宇部の各現場進行中

児玉神社の社務所新築工事、足場が解体されて外観が姿を現しました。

建替前の社務所の3倍近いボリュームがありますが、2階と両翼の平屋部分をセットバックさせて、参道に対する圧迫感を抑えています。

本殿より大きなボリュームながら、色のトーンを抑えて脇役に徹しています。

 

 

山口のプロジェクトでは、店舗のカウンター部分に欄間がつきました。

欄間の格子は見付を極力小さくし、千本格子状にデザイン。奥からの光が繊細ににじむよい感じになっています。

 

 

格子からにじむ光

格子の奥行きを深くすることで、光が直線的に透過しています。最終的には、間接照明がついた状態で光の加減を調整していきます。

 

 

宇部西岐波の家のリノベーション

既存の階段に落下防止用の手すりがつきました。元の階段の形はそのままに16ミリの鉄筋を天井裏の梁から吊っただけの単純なものですが、一気にモダンな雰囲気に変身です。

 

 

キッチンには造付のキッチン家具が設置されました。

やや木目の気になる部分は改めて調整しますが、南北の庭に面するオープンキッチンは風が抜ける気持ちのよい場所になりそうです。

 

2025.11.27 設計事務所 TIME

山口、宇部の現場進行中

山口のプロジェクトで棟上げが行われました。雨よけ用のシートが巻かれた建物は左右が出っ張っており、それに挟まれた真ん中の部分がゲスト用リビングとつながる中庭になります。

 

 

奥行き9mのゲストリビング

左側のシート部分は天井まで全面開口となり、中庭と一体の空間になる予定です。

 

 

こちらは宇部西岐波のリノベーション

既存のリビングでは内壁や天井の解体が終わり、空間の骨格が整ってきました。正面の玄関戸とその左の窓を開けると庭の緑へと視線が延びていきます。

 

 

既存の階段の塗装を落としたところ

もともと艶ありの濃い色で塗られていましたが、1週間以上かけて丁寧に削り取ってもらいました。重厚な印象だった階段が、シャープなスケルトン階段として生まれ変わりました。

 

 

宇部のリノベーション、工事開始

宇部西岐波の家でリノベーションの工事が始まりました。

既存のリビング、ダイニング、キッチンの間仕切を取り払い、ダイニングの天井を解体しておおらかなワンルームに生まれ変わらせます。

 

 

ダイニングからL字に突き出したリビング

写真左の柱の位置に薪ストーブを設置する予定でしたが、間仕切を解体すると2階を支える通し柱だとわかったため、薪ストーブ位置を柱の右側にずらすことになりました。

古い家では当初の図面がないため、解体して初めてわかることも多く、新築にはない調整が求められますが、それを臨機応変にアレンジするのがリノベならでわの楽しみです。

 

 

天井を取り払ったダイニングの小屋裏空間

正面の壁は屋根まで立ち上げて仕切るのですが、壁の奥から屋根を支える角材が突き出しています。

壁からはみ出すのでカットしてもよいのですが、あえてこの家の歴史として、あるがままに見せることにしました。白いプレーンな壁に現れる荒々しい角材は機能を超えたオブジェとして、天窓の光を受けて日時計のように壁に影を描くことでしょう。

 

 

宇部西岐波のリノベーション

宇部西岐波のリノベーション案
 
昨年4月に既存住宅の実測調査を行い、改修範囲やデザインの方向性、具体的な仕上や設備などの打合せを進め、基本設計の概略がまとまりました。
 
ダイニングキッチンは既存の3部屋をひと続きにした40畳ほどのワンルーム空間。天井を取り払い、既存のトラス梁を現しにしたおおらかな空間です。
 
 
 
 
 
 
実測調査した際、ダイニング横の納屋部分に露出していたトラス梁は、現代の一般的な住宅ではあまり見かけない表情豊かな屋根架構です。
 
この屋根架構をいかしたダイニングルームのリノベーションが空間の大きなポイントになる予定です。
 
 

リノベーションの実測調査

築60年以上になる木造の家をリノベーションする計画で実測調査を行いました。
 
写真は、家の中心にある二間続きの和室と内縁
内縁からつながる庭への開放感が気持ちのいい空間です。
 
 
 
 
 
 
9mくらいある長い内縁
室内と庭をつなぐ心地よい中間領域となっています。
 
 
 
 
 
 
実測調査とともに、床下の劣化状況がないかをチェック。
やや湿気のあるものの、修繕された形跡があり、まずまず良好な状態です。
 
 
 
 
 
 
正面には二間続きの和室、右に内縁と南庭、
左側は中廊下とその先にはもう一つの和室があり
部屋と部屋がゆるやかにつながる空間に特徴があります。
 
 
 
 
 
 
南側の和室から中廊下と北側の和室を見たところ
こちらも一直線に光と風が抜けていく気持ちの良い空間です。
 
 
 
 
 
 
こちらも9m近くある中廊下
中廊下に面した和室はすべて建具で開放可能になっているおかげで
廊下がただの通路ではなく、部屋と部屋をつなぐ役目となっています。
 
南側の内縁と中廊下は一周できるようにつながっており
さらに各部屋ごとにも行き来が可能なため、
多様な回遊性をもった、行き止まりのない自由度の高い空間です。
 
 
 
 
 
 
リノベーションのポイントになりそうなダイニングルーム
キッチンも含めて18畳のワンルーム空間は、ものを整理すれば広々とした空間になりそうです。
 
 
 
 
 
 
ダイニングルーム脇のスペースは洋小屋が現しになっていました。
ダイニングルームも天井を取り払うとダイナミックな空間になりそうです。
 
長く使われてきた家には、ただ古いだけではなく
くらしの記憶や思い出、愛着や懐かしさが詰まっています。
 
それらは形があったり、なかったりしますが
そこに暮らす人にとって大切な価値があるものです。
 
リノベーションにあたっては
残すものと新しくするものをどのように選択していくか、
そして、既存の空間と現代のライフスタイルをどのように融合させていくか、
そのさじ加減が重要になります。
 
それらのポイントを押さえつつ、
この家にしかない唯一無二の個性を引き出せるよう、これからプランを練っていきます。