中央町の家、工事進捗4

外部塗装が終わり外部足場が取れました。(電柱の右側)周囲の家々に馴染むよう抑えたボリュームで風景に同化。内部では仕上げ用の足場が組まれ、クロス貼りの工事中。階段は手すりもついて形になってきました。2016.3.15 設計 … “中央町の家、工事進捗4” の続きを読む




DSC052330.jpg

外部塗装が終わり外部足場が取れました。(電柱の右側)
周囲の家々に馴染むよう抑えたボリュームで風景に同化。



DSC052331.jpg

内部では仕上げ用の足場が組まれ、クロス貼りの工事中。



DSC052332.jpg

階段は手すりもついて形になってきました。


米子のまちづくりから

日帰りで米子のまちづくり活動を視察しました。空き店舗が目立つ駅前の商店街は人通りもまばら、地方都市共通の週末風景です。その空き店舗のひとつがリニューアルされ地域活動の拠点やゲストハウスとして生まれ変わりました。町家な風情 … “米子のまちづくりから” の続きを読む




DSC052322.jpg

日帰りで米子のまちづくり活動を視察しました。
空き店舗が目立つ駅前の商店街は人通りもまばら、
地方都市共通の週末風景です。




DSC052323.jpg

その空き店舗のひとつがリニューアルされ
地域活動の拠点やゲストハウスとして生まれ変わりました。
町家な風情はそのままに、開放的な雰囲気がまちにつながっています。



DSC052325.jpg

路地に面したレンタルスペースはカフェのような雰囲気
自治会やNPOによる地域に密着した活動が行われています。




DSC052329.jpg

視察中に偶然やってきた関東からのバックパッカー。
中国地方を旅し、この日はこのゲストハウスに宿泊するのだと。



DSC052326.jpg

今回、説明していただいた米子建築塾の活動拠点
こちらも空き店舗を活用し、ワークショップやセミナーなど
地域に開いた活動を継続的に行っています。




DSC052327.jpg

古い蔵をリノベして生まれ変わった商業施設、
商都として栄えた米子の文化財を大切に生かしています。
右手階段奥にあるカフェで豆の味にこだわったドリップコーヒーを賞味。





DSC052328.jpg

築90年の町家を改修した女子学生用のシェアハウス。
これらは市街地におけるとてもささやかなアクションですが
生気を失いかけていたまちに新たな息吹を吹き込んでいます。

地方都市の中心市街地はどこも瀕死の状態で
およそ、まちが復活するなどと想像するのも困難なほどです。
それは、現代生活の利便性や自由度に対応できなくなった市街地共通の課題です。

しかし、世の中の価値は必ずしも利便性や自由度だけでは完結しません。
それらがカバーできない古くて新しい価値を見出す若者たちの胎動も感じました。
そして、その活動を地道にサポートする建築士たちが存在していました。

決して他人事にせず、地域を大切に紡いでいこうとする精神、
そこには、日頃世の中では語られない多くの気づきがありました。



誰かのために

 
 
 
DSC052320.jpg
 
かさ上げ工事が始まった頃の陸前高田市、3年前の光景です。
 
 
震災から5年、この時間に我々は何を学んだでしょうか?
 
あのとき、人と人のつながりを強く意識しました。
しかし、5年経った今、「公」や「共」の力は薄まり、個の拡散が止まりません。
新たなつながりが生まれる一方で、世の中の寛容さが弱っています。
 
誰かのせいにして生きるより、誰かのためになることを目指す。
そのことを意識して前へ進みます。
 

1階造作工事

1階スペースの事務+カフェスペースこの1ヶ月で造作工事がかなり進んできました。手前がサンルームのようなカフェスペース、カウンター越しに事務スペースとスタッフのワークスペースの3層構造。カウンターに組み込まれた菓子用のケー … “1階造作工事” の続きを読む




DSC052313.jpg

1階スペースの事務+カフェスペース

この1ヶ月で造作工事がかなり進んできました。
手前がサンルームのようなカフェスペース、
カウンター越しに事務スペースとスタッフのワークスペースの3層構造。




DSC052314.jpg

カウンターに組み込まれた菓子用のケース

昔、駄菓子屋にあったケースのようなイメージのものをアレンジ。
塾は勉強が一義ながら、会話のはずむ楽しい時間を演出してくれそうです。




DSC052315.jpg

キッチンも造付
シンプルな機能ながら、木製の土台に一枚板のステンレストップで構成




DSC052316.jpg

こちらはカフェの手洗いカウンター

学生が夜食を食べることがあるため、
手洗いと分別のゴミ箱が組み込んでいます。




DSC052317.jpg

手洗いカウンターから連続するカフェのカウンター

瀬戸内海と夕日を臨む贅沢なこの場のカウンターは
大工の有井さん見立ての樟の一枚板!




DSC052318.jpg

カウンター下の本棚も綺麗な木目の無垢の杉板

今回室内を構成する材料はほとんどが有井さんの選んだ垢材でできています。
合理的で機能的な空間を温かく包んでくれそうです。




櫛ヶ浜の町家から

 
 
 
DSC052312.jpg
 
 
2階の座敷から欄干越しに庭を望む。
 
まるで京都の町家のようですが、ここは周南市の櫛ヶ浜。
100年近くの歴史を刻む町家のリニューアル計画です。
 
太平洋戦争の空襲を免れたまちにはこのような町家がいくつか残っています。
戦後の相次ぐ建て替えで街並みもかなり様変わりしていますが
この風情を後世につなぐことができれば大きな進歩になりそうです。
 
「古い」と「新しい」を繋いで未来を拓く、大きなチャレンジです。
 

週末連載 スイス・ドイツ118

サッシュのバックマリオン吹抜けの大開口を支える補強材が列柱のように並んでいます。横からの風圧を受けとめるためのフレームですがX字のプレートでまるでレースの目のように透かし、石張りの重厚な建物に対し、軽快なデザインでまとめ … “週末連載 スイス・ドイツ118” の続きを読む




DSC052311.jpg


サッシュのバックマリオン
吹抜けの大開口を支える補強材が列柱のように並んでいます。

横からの風圧を受けとめるためのフレームですが
X字のプレートでまるでレースの目のように透かし、
石張りの重厚な建物に対し、軽快なデザインでまとめています。


プレゼン終了

新たなリノベーションの提案、入母屋の和風の家に現代的な生活空間の融合を図ります。限られたスペースながら、南には遮るもののない庭が広がります。その庭に対し、ウッドデッキを回し、最大限に開口を広げて開放的な生活空間を生み出す … “プレゼン終了” の続きを読む




DSC052310.jpg



新たなリノベーションの提案、
入母屋の和風の家に現代的な生活空間の融合を図ります。

限られたスペースながら、南には遮るもののない庭が広がります。
その庭に対し、ウッドデッキを回し、最大限に開口を広げて
開放的な生活空間を生み出すというプロジェクトです。

中央町の家、工事進捗3

玄関ポーチの外壁に貼る杉板雨がかりの場所なので、できるだけ赤味のものを揃えてもらいました。木目や色合いなど、表情を見ながら割付を打合せ。外壁のサイディング工事もあともう一息です。このあと、塗装の吹付に進みます。家の中では … “中央町の家、工事進捗3” の続きを読む




DSC052306.jpg

玄関ポーチの外壁に貼る杉板
雨がかりの場所なので、できるだけ赤味のものを揃えてもらいました。
木目や色合いなど、表情を見ながら割付を打合せ。



DSC052307.jpg

外壁のサイディング工事もあともう一息です。
このあと、塗装の吹付に進みます。



DSC052308.jpg

家の中では、システムキッチンがスタンバイ。
据付前にキッチンパネルの貼り付けが行われています。



DSC052309.jpg


キッチンパネルの切断中。
丸ノコにはガイドがついていて幅を決めるとまっすぐカットできます。
しかも、カッターには掃除機のダクトも接続されていて
ノコくずが飛び散ることなく吸い取られていきます。

現場の意見やアイディアがフィードバックされて
工具も日々進化しているんですね。

週末連載 スイス・ドイツ117

ドイツ歴史博物館展示ホール、壁と床のラインが一点で交わっています。明快な幾何学表現が特徴のペイらしいデザインです。この形、理屈ではわかっていても、大きな建物で実現するのは、たやすくはありません。しかも直角でなく斜めに交わ … “週末連載 スイス・ドイツ117” の続きを読む





DSC052305.jpg


ドイツ歴史博物館展示ホール、
壁と床のラインが一点で交わっています。
明快な幾何学表現が特徴のペイらしいデザインです。

この形、理屈ではわかっていても、
大きな建物で実現するのは、たやすくはありません。
しかも直角でなく斜めに交わる交点なのでなおさらです。

しかし、その難しいところをクリアすることで
比類のない澄み切ったクオリティが現れます。