秋野不矩美術館はアプローチの工夫や外観の造形、リアルな質感など、建築家の秀でたデザイン力を感じました。今回は、細かいところにスポット当てます。
写真はアプローチ道路脇の手すりと側溝です。これがデザイン?と思ってしまうほど何気ない造りです。
はっきり言って地味!安っぽい・・・?
確かに見た目は決して洗練されているとは言い難いかもしれませんが、どちらも木で作られていることが肝であることは間違いありません。
美術館の原始的な造形や自然素材のワイルドな質感が生み出す世界観が、これらの小物たちにもしっかりと貫かれており、私にとっては、これぞデザイン!と言える一品です。
木は腐るとか、木は色褪せるとか、ネガティブな意見も囁かれそうですが、それすら超越した建築家の力強い意志を感じるデザインです。
2025.5.31 設計事務所 TIME