宇部西岐波の家でリノベーションの工事が始まりました。
既存のリビング、ダイニング、キッチンの間仕切を取り払い、ダイニングの天井を解体しておおらかなワンルームに生まれ変わらせます。
ダイニングからL字に突き出したリビング
写真左の柱の位置に薪ストーブを設置する予定でしたが、間仕切を解体すると2階を支える通し柱だとわかったため、薪ストーブ位置を柱の右側にずらすことになりました。
古い家では当初の図面がないため、解体して初めてわかることも多く、新築にはない調整が求められますが、それを臨機応変にアレンジするのがリノベならでわの楽しみです。
天井を取り払ったダイニングの小屋裏空間
正面の壁は屋根まで立ち上げて仕切るのですが、壁の奥から屋根を支える角材が突き出しています。
壁からはみ出すのでカットしてもよいのですが、あえてこの家の歴史として、あるがままに見せることにしました。白いプレーンな壁に現れる荒々しい角材は機能を超えたオブジェとして、天窓の光を受けて日時計のように壁に影を描くことでしょう。
2025.9.3 設計事務所 TIME