グラントワの大ホール

益田市のグラントワで行われたコンサートに行ってきました。多くの観客を迎えるホワイエには印象的なデザインの照明が目を引きます。。

日曜日に行われたチェロのコンサートで、チェリストの宮田大さんとグラントワを設計した内藤廣さんの対談も行われ、建築と音楽の関わりやグラントワの設計にかけた思いなどを伺うことができました。

 

 

ホワイエ空間は3階まで吹き抜けていて、まるで大聖堂のような荘厳さです。

 

 

ホール側面の壁はコンクリートむき出しで壁が多面体のように折れ曲がっています。このコンクリートという硬く重い素材と、反響を考慮した屈折する壁面が豊かな音響効果を生み出し、どの席にいてもクリアな音が聴こえるそうです。

 

 

コンクリートの壁はホールの外側にも多面体の形がそのまま現れています。

 

 

こちらはかなりマニアックな写真になりますが、多面体のコンクリートの6本の折れ線がズレることなく見事に一点に集まっています。

当たり前のように見えるかもしれませんが、図面で描くことができたとしても、それを実際につくるのはそう簡単ではありません。

巨大な空間をたくさんの職人たちが連携し、協力して同じ目標へ向かって集中しなければこんな仕事はできないでしょう。

さらに、この造形はコンクリート打放しという一発勝負でつくられていて、まさに執念の仕事と言ってよいでしょう。

圧巻の造形です!