完了検査

大神の家2では一通り工事が終わり、完了検査が行われました。
 
 
 
 
 
内装すべて杉板張り、吹抜けにネット張りなど
普段見慣れぬ家の雰囲気に、検査官の方も興味津々のようでした。
 
検査は無事終わり、今後微調整を経てお引渡しとなります。
 
 

アスレチックネットの取付

吹抜けにアスレチックネットの取付が行われました。
 
外周にネットを通すための金物を固定。
そこに太いワイヤーを回し、ネットを結束バンドで仮固定しています。
 
 
 
 
 
そして、専用のロープでネットとワイヤーを緊結していきます。
 
 
 
 
 
1階からの見上げ。
ネットを張った吹抜けは新たな子供の遊び場として
また大きなハンモックのようなリラックスとして
この家の大きな付加価値になりそうです。
 
 
 

手すり工事

階段の手すり取付工事
 
大神の家2の階段手すりはスチールの丸パイプを使用、
建主の使い勝手に合わせて、今回は握りやすいΦ34を使っています。
 
 
 
 
 
 
空間の邪魔にならないよう強度のあるスチールで取付箇所を少なくし
1階から一筆書きで連続させたシンプルな構成です。
 
 
 
 
 
 
曲がり階段のため、3次元のなかなか複雑な形状です。
 
職人さんによると
無垢の丸鋼に比べ、パイプは曲がり部分の処理に手間がかかるそうで
角度を合わせてつなげるのにかなり苦労したようです。
 
 
 
 
 
1階の昇り口からの見上げ
取付が終わった手すりは何気なく見えますが
職人さんの苦労がにじむ、ちょっとこだわりの手すりです。
 
 

アプローチ工事

大神の家2は、足場が取れて外構工事に進んでいます。
 
今日は玄関アプローチのコンクリート打ち。
玄関ポーチの段差は建主からの希望を受けて
階段ではなく、スロープで処理しています。
 
 
 
 
 
 
スロープ部分はややざらつきのある仕上げ。
雨や冬場の凍結に配慮し、滑り止め効果のある木コテ押えです。
 
 

記憶を風化させない

 
写真は、東日本大震災の際、
陸前高田市の津波で唯一残った「奇跡の一本松」の根元部分です。
 
徳山駅前図書館を設計してくれた建築家の内藤廣氏のご尽力で
自身が設計した東京の「紀尾井清堂」に展示されることになったそうです。
 
そこには、「震災の記憶を風化させない」という思いが込められています。
 
世界で続くウイルスや新たな戦争という災禍に見舞われて
震災の記憶も隅に置かれてしまいそうな今だからこそ
世代を超えて受け継いでいくことの大切さを改めて考えたいと思います。
 
 
 

広さ以上の広がり

大神の家2の玄関と階段
 
この家の敷地は川に接する46坪、
そこに4台分の駐車場を確保しつつ
地盤の弱い川側から建物をセットバック。
確保できたのは2階建で25坪ほどの小さな家です。
 
その25坪に4人家族が暮らすこの家、
最大限に暮らしの場を確保するためは
メリハリのついた空間の使い方が必要です。
 
その一つが、この玄関と階段をまとめた空間です。
普通なら、合わせて2坪くらい必要なところですが
これらを立体的に重ね合わせて1坪にまとめ
その分をリビングや収納スペースにまわしています。
 
確かに玄関は狭く、天井高も低くなりますが
階段をくぐると吹抜けのあるリビングに開放され
玄関や階段の狭さを補って余りある
「広さ」以上の「広がり」のある家へ大きく貢献しています。
 
 

大神の家2 階段完成

大神の家2の内部階段が完成しました。
 
小さい住宅のため
少しでもスペースを無駄にしないように断面寸法を工夫し
1坪の空間に玄関ホールと階段をまとめています。
 
 
 
 
 
階段周りの壁仕上げも室内と同じ杉の貫板で統一、
階段の段板はコストと加工性を考慮して杉のJパネルを活用。
どちらも杉の無垢材で、家全体が木の香りと木の表情に包まれます。
 
 
 
 
 
昇り始めから踊り場までは心柱を中心に回り階段として段数を稼ぎ
玄関入口の天井高さを確保しています。
 
 
 
 
 
踊り場を折り返すと広々とした2階の空間とその先の山の風景へ
一気に視界が開けます。
 
 

大神の家2 外壁工事

2月に入り、大神の家では外壁工事が始まりました。
今回の仕上は、汚れが目立ちにくい濃い色のガルバリウム鋼板の波板です。
 
 
 
 
 
 
入り口の庇は垂木を見せるため
垂木の際には防水用の見切を回しています。
 
45センチピッチで壁から張り出す垂木に合わせて
一つ一つ見切を回しています。
 
そこに板金を差し込んで仕上げますが
その下に窓もある部分などは、数ミリでもずれるとはまらないので大変です。
 
やや小さめに切り込んでは差し込み、垂木にあたる部分を確認し
さらに凹凸に合わせて金切バサミで形を合わせていきます。
 
図面で描くのは簡単ですが、
実際の工事ではけっこう手間がかかります。
 
 
 
 
 
窓が絡む部分はかなり複雑な形になりますが
何度が調整して、なんとか一枚ではめ込まれました。
 
寒い中、手がかじかむ状況での仕事は本当に大変そうで
職人さんにはとにかく頭が下がります。