外部工事進行中

整形外科のリニューアル工事で一新された外部サイン
 
改修前は控えめのシルバーの地色で車からの視認性が弱かったため
今回は病院のシンボルカラーであるスカイブルーに一新。
 
周囲の緑を背景に鮮やかでクリアな印象になり
道路を走る車からもはっきり認識できるようになりました。
 
 
 
 
 
内部は改修が終わり、営業が再開されています。
リハビリ室との間仕切収納に納めたモニターも以前より少し高い位置に配置し
見えやすくなりました。
 
 
 
 
 
外壁のアクセントカラーも仕上がっています。
こちらも改修前の控えめな色合いからチョコレートブラウンに改め
より深い色合いが外観の表情に抑揚を与えてくれることでしょう。
 
 
 
 
 
大屋根の庇部分の幕板は耐候性のあるシルバーの塗装で塗り替え
 
 
 
 
 
 
角をはさんで左側が塗り直した部分、
右側はまだ塗り替え前、ガルバリウム鋼板(原板)の状態です。
遠目には汚れやサビをきれいに落とした程度の違いにしか見えません。
 
この部分は塗り替えによって耐候性を確保しつつも
できるだけオリジナルの質感が損なわれないよう、慎重に色選びをしています。
 
 
 

下地工事進行中

工務店から現場の状況を写真で送ってもらいました。
梅雨空のもと、寝室の改修工事が進んでいます。
 
 
 
 
 
もともと寝室の内縁だった部分
壁には断熱材を入れ、天井は下がり壁の高さに揃えて下地を組んでいます。
このあとボードを貼って全面、しっくい塗装で仕上げます。
 
 
 
 
 
寝室の天井裏だった部分
こちらも全面ボード貼りするため下地組が行われています。
 
 
 
 
 
 
押入れだった部分は一旦解体し、クローゼットに作り直します。
風が回りにくく、湿気で結露を起こしやすい部分なので
しっかりと断熱材を充填して仕上げます。
 
 
 
 
 
小屋裏の収納部分
下階の天井の上に床座ができています。
 
漠然とした屋根裏の骨組みだけだった部分ですが
大体の空間の輪郭がわかるようになってきました。
こちらも壁天井にボードを貼って仕上げていきます。
 
 

カピン珈琲 リノベーション

こちらも工事が始まっています。
 
カピン珈琲のご自宅の一部をリノベーションしています。
リビングのリノベーションと同様に既存の天井を取り払い
大屋根の屋根裏空間を生かして大きな吹抜け空間に改めます。
 
手前が寝室部分で、奥の屋根裏部分は大容量の小屋裏収納となります。
 
 
 
 
 
 
もともと内縁だった部分も建具を取り払い、寝室と一体の空間へ。
床仕上げを揃えるため、一旦下地を解体し、床レベルを調整します。
 
 
 
 
 
 
天井を解体してみると、昔の雨漏り処理の残骸が現れました。
 
 
 
 
 
 
こちらは電気幹線の配線。
なぜか2本ありますが、1本はすでに使われていない古い線のようです。
これらが空間に露出しないように、配線ルートを調整していきます。
 
このように解体して初めてわかる建物の傷みや予想外の伏兵が現れたりします。
改修工事では、現場の状況に応じた臨機応変な対応が求められます。
 
 
 
 
 
 
解体で発生した廃材
 
一部屋分の解体だけでも結構な量の廃材です。
改修工事では、解体や廃材処分にもそれなりの費用がかかるため
予算を組むときに、余裕を持った計画をすることも成功へのカギとなります。
 
 

内装改修、大詰め

受付カウンターの仕上げ塗りが完成しました。
色付きの石灰をコテで重ね塗りして磨き上げており
見る角度によっても見え方が違う複雑な表情がです。
 
 
 
 
 
最後に受付のサインを貼り直して仕上がりです。
 
 
 
 
 
 
待合室(手前)とリハビリ室を仕切る間仕切り収納
右の白い壁はマグネットボードで掲示板として使用、
真ん中部分にはデジタルサイネージのモニターがつけられます。
 
 
 
 
 
マジックボード部分に必要なサインを集約してレイアウト
 
 
 
 
 
その他、改修部分のサインも貼り直し、内部はほぼ完了。
週明けから外装の仕上げ工事に入っていきます。
 
 

仕上げ工事、着々

受付カウンターの仕上げ塗り
色サンプルをもとに顔料入りの石灰をコテで塗っていきます。
 
 
 
 
 
コテで塗り広げたのち、表面を磨いていきます。
福田さんによるとイタリアではヘラを使うらしいですが
福田さんは軍手をはめた手で磨き上げていました。
まさに手仕事!
 
 
 
 
 
 
磨かれた仕上げの表面
鏡面上の表面にかすかに周りの風景が映りこみます。
塗装とは違う複雑な表情があって、なかなか渋い雰囲気に仕上がりました。
 
 
 
 
 
レントゲン室のドアにはダイノックシートを張り込んでいます。
シナベニヤの壁仕上げとの色合いもまずまずです。
 
 
 
 
 
こちらはリハビリ室
床のタイルカーペットの貼替えが終わりました。
こちらも当初のものより濃い目で表情のあるものに変わりました。
 
 
 
 
 
 
リハビリ室から待合室方向の見返し
このあと目隠し用の間仕切りを兼ねた収納家具が据え付けられるため
このアングルで見られるのは今日までです。
 
 
 
 
 
 
アクセント壁のビフォーアフター
左側は塗り替えられたダークブラウンの内壁、
右側のグレー色部分と比べると、かなり色が濃いのがわかります。
 
今週いっぱいで内部の改修を済ませ、来週から外部の改修にかかる予定です。
 
 
 

改修工事、進行中

内部の改修塗装
なんども試作を重ねて選んだ濃い目の色が空間の新たなアクセントになります。
 
 
 
 
 
真打登場
玄関を入って正面に構える受付カウンターの左官仕上げ。
室積の家に続き、今回も左官の福田さんに仕上げをお願いしました。
 
 
 
 
 
モルタルで薄く下塗りした上に
骨材入りの石灰でさらに薄塗りして仕上げ前の下地を作っていきます。
 
 
 
 
 
 
粗塗りしたのち、まるでケーキに生クリームを塗りこむように
コテで平らな面に均していきます。
 
 
 
 
 
コーナーは出隅用の小さなコテを器用に使いながら
シャープな面を出しています。
このあと、1日置いて、いよいよ仕上げ塗りです。
 
 
 
 
 
こちらはレントゲン室のドア改修
元は壁仕上げに合わせた木製ドアでしたが、
鉛入りで重量があるため、長年の使用で歪みが出ていました。
 
改修では強度を優先してスチール製のドアに変更。
壁仕上げに近い色合いのダイノックシートを貼って仕上げます。
 
 
 
 
 
ドア枠を建て込んでいるところ。
壁を傷つけないために元のドア枠は残し、
最小寸法の隙間で新しい枠をはめ込むため、取付はなかなか大変そうです。
 
 
 
 
 
なんとか枠がはめ込まれたところ。
元のドア枠の内側にしっかりとはめ込まれました。
 
 
 
 
 
外部では屋根周りの雨仕舞いなど、劣化がないか確認。
 
 
 
 
屋根の幕板部分はガルバリウムの角波鋼板
よく見ると、汚れのほかに若干のもらいサビなど、経年の劣化が見られます。
 
ガルバリウムの原板なので遠目にはそこまで劣化が目立ちませんが、
これからさらに20年程度の使用に耐えうるように
原板に近い同等の色で保護塗装して仕上げます。
 
 
 
 
軒先の部分に漏水を発見
屋根は建物の外側まで張り出しているので
直接室内に雨が漏ることはありませんが
下地部材の劣化を防ぐため、防水処理を施します。
 
 

改修工事、始まりました

改修工事がスタート、
外壁の高圧洗浄と塗装工事用の足場が全面に張り巡らされました。
 
 
 
 
 
道路側のサインも化粧直しするため、足場が組まれました。
 
 
 
 
 
庭に面した幅21mの全面開口、
ガラスのジョイント部分のシールを打ち直します。
 
 
 
 
 
受付カウンター
元は後ろの壁と同じシナベニヤの仕上げでしたが
今回、イタリア磨きの渋い表情に生まれ変ります。
 
 

18年後の改修工事

大内町の整形外科、完成から18年経ちましたが
丁寧に使っていただき、今もシャープな外観が風景を引き締めています。
 
このたび、内外装のメインテナンスに伴い
少しだけですが、要所部分を化粧直しします。
 
 
 
 
外観のアクセントになっているブラウングレーの壁、
経年変化でやや色が薄くなってきました。
 
当初は形や色をシンプルで抑え気味にしていましたが
時代の変化に合わせて。より人間の感性に響くような色合いをイメージし
ぐっと引き締まった濃い目の色に改めます。
 
 
 
 
 
 
道路側の外観(現状)
 
形態のシンプルさはそのままですが
庭に植えた樹木が大きく育って、建物の硬さを和らげてくれています。
 
 
 
 
 
余談ですが
道路との間に設置された竪格子のスクリーンは
デザイン的にかなりこだわった部分です。
 
L字型断面のアングルという鋼材を亜鉛メッキしただけの
無機質でそっけない素材ですが
それをランダムに向きを変えて並べることによって
すだれのような揺らぎのある風景を作り出そうとしたものです。
 
かなり手間のかかる工事だったのですが
丁寧に作っていただいたおかげで、今でもその質感はまったく衰えていません。
 
 
 
 
 
待合室から見た風景
 
庭に植えたエゴの木がしっかり育って
道路向こうの土手の緑とともに、潤いのある空間になっています。
 
もともとデザインした空間のクオリティを引き継ぎながら
より感性に響く空間にブラッシュアップしていきます。
 
 

外壁の色見本、検討

ずらっと並んだ色見本はまるでカラーチャートのようです。
整形外科の改修で、外壁の色を今より引き締まった色に改めます。
 
これらは無機系の仕上塗り材で非常に耐候性が高いのですが
メーカーによると、有機系塗料に比べて調色に限界があるそうです。
 
そのため、イメージした色に近づけるのがなかなか難しく
異なるメーカー2社で合計8回、18色のサンプルを作り直しました。
 
その甲斐あって、ようやくイメージに近い色合いにたどり着きました。
(左下の画像サンプルが当初のイメージです)
 
 
 

造付家具、製作中

大内町の整形外科が完成して今年で18年目、
今回、一部の内外装の仕上げなどを改修することになりました。
 
今日は、製作ものの造付家具のチェックにやってきました。
この造付家具は待合室とリハビリ室を空間的に仕切るもの、
当初は既製品を使っていましたが、今回、改修に合わせて新たに製作しました。
 
 
 
 
 
大型の家具は高さ2m、長さが3.8mあるため
3分割で製作し、現場で合体させます。
(写真はそのジョイント部分です)
 
 
 
 
 
真ん中の一段奥まった壁の部分には、
デジタルサイネージ用のモニターがはめ込まれます。
 
 
 
 
 
 
 
裏面(リハビリ室側)は扉付きの収納と可動棚、
そしてベニヤの部分には掲示などに使えるマグネットシートを貼り込みます。
 
表裏で仕切りの位置や奥行きのやり取りが結構複雑に入り組んでいますが
それを感じさせないよう、できるだけすっきりした壁のように納めています。
 
 
 
 
 
家具の端には新たにスタッフのサブ通路用のドアが設けられ
受付とのアクセスの利便性も高められています。
 
一見シンプルながら、かなり多機能なこの間仕切り家具、
これから始まる工事に合わせて、着々と準備が進んでいます。