見極める



2015年も最後の日を迎えました。
今年一年もいろいろなことがありましたが、皆さんはいかがだったでしょうか?

TIMEは今年の8月で設立から10年を迎えました。
ありふれた日常に潜んでいるあらゆる可能性を探りながら、
真の豊かさの実現に向け、今年も様々なプロジェクトに挑んできました。

東山の家や下松末武下の家では、周囲の街並みとの関係を図りながら
家族の居場所となるそこにしかない空間をつくりました。

中国のモデルハウスも2年越しの仕事になりましたが
日中双方のスタッフが協力して新たな中国の歴史を作ることができました。

そして、大津島の茶室ではグッドデザイン賞を受賞し
これから進んでいくプロジェクトの励みになりました。

現在、光井の塾やサンルート徳山のレストランのリニューアル、
中央町の家の工事が進んでいます。

その他にも、大河内の家、野村の家、上遠石の家など
新築やリノベーションの計画が進行中で、
秋穂や光でも新しい仕事がスタートする予定です。

今年は、まさに「目が回るほど忙しい」一年となりましたが
皆様に支えられて、なんとかここまでたどり着くことができました。

世の中の進むスピードは日に日に加速していますが
その分、人の心には「焦り」が増しているというのが本当かもしれません。
社会を左右する事象に対する判断にも微妙なブレが出ているような気がします。

そんな世の中のスピードとは一線を画して
本質を見極め、本物の価値をしっかり吟味しながら
来年も前へ進んでいきたいと思います。

来る年も皆様にとって良い年でありますように。
2016年もどうぞよろしくお願いします。

週末連載 スイス・ドイツ114




DSC052270.jpg


ノイエ・ヴァッへ
こちらもシンケルの設計、衛兵の詰所として1816年に建築。

もともと中庭だったこの場所、
1931年には、ハインリッヒ・テッセノウにより屋根と天窓がつけられ
第一次世界大戦の戦没者慰霊の場へ。

第二次世界大戦後には、彫刻家ケーテ・コルヴィッツのピエタが置かれ
すべての戦争犠牲者のための追悼施設となっています。

ドイツが抱えてきた歴史がデザインとしても重層し、
精神性に満ちた空間は、深く深く、心を打つのです。



台湾ヒノキの格子




DSC052269.jpg

台湾ヒノキの竪格子。
天井の梁と同様、空間のサイズに負けないボリューム感を出すため
通常の格子よりは大きい、柱に近いサイズにしてあります。

限られた素材を可能な限り空間に表現するため
格子部分は板状にスライスしたものを心材に張り込んで仕上げています。




DSC052268.jpg

張り込んだといっても表面は無垢のヒノキ、
やわらかい木目の表情が実に豊かです。


工事、終盤




DSC052265.jpg

サンルートの工事も終盤、
台湾ヒノキの梁がつけられ、一気に表情が豊かになってきました。



DSC052266.jpg

ライブキッチンの厨房器具も運び込まれてきました。
これらが入るといよいよ完成間近と言う感じがします。




DSC052267.jpg

ライブキッチンの腰壁は左官仕上。
今回も福田さんにオファー、渋い表情をお願いしました。

石柱庵、見学会




DSC052263.jpg

ガマの群生地、初冬の風景
暖冬のため、おだやかな午後のひととき、茶室の見学が行われました。



DSC052264.jpg

昨日の見学者は設計関係のグループで
ひとつひとつのディテールまで丹念にチェック。
薄曇りの天気で、茶室の中は陰影にあふれていました。

茶室だけでなく、ガマの群生地の風景や島の風情まで
日常のまちの暮らしとはひと味違う「島時間」を楽しんでいただきました。


石柱庵の見学は随時受け付けしております。
お気軽にお問合せ下さい。


週末連載 スイス・ドイツ113




DSC052262.jpg

アルテスムゼウムの正面に広がるルストガルテン

もともと王宮の庭園だったものですが
長い歴史の中で何度も改変が行われ、ベルリンの壁崩壊と共に市民の公園へ。

まさに市民の憩いの場となっているこの場所、
まちの真ん中にこんな自由でのどかな空間があるなんて
なんとも贅沢です。