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Mオフィス

造成された住宅地の一画に敷地はある。細切れになった変形の土地は
周辺から完全に放置された荒れ地だった。まさに、設計力を試される
難所である。建て主は外構のデザイナー。出された要望は2つだけ。
「ローコストであること」そして「気持ちのいい空間であること」

敷地には3つの高低差があり、それぞれが2m以上の段差で分断され、
そのままではアクセスできない。そこで、建物を真中の段に置き、各
フロアをそれぞれの土地の高さに合わせて階段でつないだ。その結果、
建物を介して上下の土地がつながり、分断された土地が一体になって
広がりが生まれた。

「外構」という仕事のイメージを「屋外のような場所」を意識して表
現した。建物両端の引戸を全開すると、吹きっさらしの空間になる。
ときに、この空間をサァーッと鳥が通り抜ける。まさに自然とともに
ある「屋外のような場所」である。むき出しの鉄骨にペンキを塗った
だけの空間は粗末ではあるが、室内とも屋外とも言えそうなおおらか
さがあり、あふれる緑に中和されて「気持ちのいい場所」になった。

写真撮影 :大竹静市郎

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所在地  :山口県周南市
建物用途 :事務所
構造規模 :鉄骨造2階建て
敷地面積 :1,019.25u
延床面積 :80.54u
施工者  :(株)日光組
竣工年月 :2003年2月