行政機関の中古のビルを、建設会社の本社屋としてリニューアルする
計画。土木建設業の重たいイメージを一新する表現が求められた。
建物は、キノコのかさのような庇がついた、アクの強いかたちをしてい
た。ここでは、このアクの強い建物自体をあえて「風景の記憶」に見立
て、新たなパーツを重ね合わせて、過去の記憶とリニューアルの記録を
ドキュメントとして表わすことにした。
古いものと新しいもの、重たいものと軽いもの、強いかたちと繊細な表
情などを併存させながら、まちの中に「新しいけれど懐かしい風景」を
つくろうと考えた。新しいパーツには、軽く、薄く、シャープな質感の
あるアルミルーバーを選択した。
このプロジェクトのように、高度経済成長期につくられた中古のビルが
まちの中には沢山存在する。スクラップ&ビルドとは違う方法でビルを
再生させることは、まちの記憶をつなぎながら、まちに奥行きをつくり
出してくれるのではないかと考えている。
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所在地 :山口県周南市
建物用途 :事務所
施工者 :チューケン(株)
竣工年月 :2001年3月