敷地は、谷あいの山ふところに抱かれ、眼下には川が流れる自然環境
の中にある。夫婦が住むために与えられたのは、母屋のとなりの猫の
額ほどのスペース。敷地は川岸まで広がるが、よう壁の上では使える
土地はその半分しかない。この状況で、敷地境界まで建物を張り出し
て夫婦の住まいの場を確保できないかという難題をいただいた。
答えは、橋の架構とやじろべえの力学を組み合わせたもの。橋桁のよ
うに2階を手前の川に向かって6m張り出し、建物が傾かないように
重たい基礎でバランスをとった。空中に張り出した場所に、リビング
とテラスがある。テラスは敷地形状のまま三角形の平面になっている。
極限とも言えるローコストの小さな家だが、目の前の自然に思い切り
開いたこれ以上ない開放感のある家でもある。
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写真撮影 :大竹静市郎
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所在地 :山口県下松市
建物用途 :戸建住宅
構造規模 :鉄骨造2階建て
敷地面積 :1,315.20u
延床面積 :81.17u
施工者 :(株)日光組
竣工年月 :2003年12月