生野屋の家、仕上げ工事

アトリエ室内が白い空間へ
 
内装工事も大詰め。
塗装工事が進み、光の陰影がとても美しい空間に進化しています。
 
 
 
 
リビングはやや高さを抑えた傾斜天井の空間
 
構造の梁は現し、天井のビニルクロスによって
明るく広がりのある空間になっています。
 
壁はこのまま?
それもなかなか味がありますね〜
 
んんん〜、悪くない・・・
でも、一応仕上げますよ。
 
 
 
 
 
南側のウッドデッキ
 
手前の手すり状のフレームは布団干し。
機能的になりすぎると野暮ったいので
角材そのものだけで構成した即物的なデザインです。
 
 

生野屋の家、足場解体

生野屋の家では足場が解体され、外観の姿が現しました。
 
道路側に建つアトリエ部分、
ゆるい勾配屋根のギングロのボリュームで
表情は抑え気味ながら、不思議な存在感も現れています。
 
 
 
 
内部も造作工事が進んできました。
こちらは和室の天井、さらっとした印象の杉板張りです。
 
 
 
 
アトリエもほぼ形ができあがりました。
北側(画面右)からの自然の明かりが室内全体に広がっています。
 
 
 

生野屋の家、床暖房工事

アトリエに設置された床暖房のパネル
 
1日のうちで最も長い時間を過ごすアトリエ。
天井も高く、空間も大きいため、冬の寒さに備えて床暖房を設置。
できる限り、絵画製作に集中できる室内環境を目指します。
 
 
 
 
 
外回りでは、外壁の波板の施工が始まっています。
屋根との取り合いもできるだけ簡潔にまとめて
無駄のないすっきりとした納まりにしています。
 
 

生野屋の家、屋根工事

天候不順で延び延びになっていた屋根工事が始まりました。
 
 
 
 
屋根はガルバリウム鋼板の立平葺き。
幅39センチの長尺板を横方向にジョイントして一枚の屋根に仕上げます。
 
 
 
 
 
最近は、ジョイントの重ねが施工しやすい既製品もあります。
仕上がりもシャープですが、見た目がやや味にかけるのが難点のため
TIMEでは、手仕事の跡が残る、昔からのやり方でお願いしています。
 
それにしても
氷点下に近い寒さにもかかわらず、職人さん、素手です!
 
一箇所一箇所かしめていく作業はほとんど筋トレ、
それでも笑顔で答えながら淡々と仕事を進めていきます。
ほんと、頭が下がります。
 
 
 
 

生野屋の家、天窓

生野屋の家、天窓の設置が完了しました。
 
キッチン部分の採光と換気のため、着工後に追加したものです。
キッチン背面の壁は収納重視で窓を設けていないため
思案の末、天窓で対応することになりました。
 
 
今回はガスコンロのため
中間期から夏場にかけてエアコンを使わない日など、
火を使う調理中は暑さを和らげるのに大いに働いてくれそうです。
 
 
 
室内から見ると、明るさが一目瞭然、
昼間はほぼ照明いらずです。
 
さらに、電動開閉でしっかり換気もしてくれます。(もちろん網戸付)
雨が降れば、センサーで自動閉鎖してくれる優れものです。
 
 
 

生野屋の家、アトリエ工事状況

 

アトリエのサッシュ、取付完了しました。
 
建主と何度も打合せを重ね、絵画製作に最適な北面採光を実現。
最高高さ3.7mの北壁面にトリプルガラスの樹脂サッシュを
計10箇所はめ込み、均等な明るさと断熱性を両立させています。
 
 
 
 
画集などの本棚が置かれる部分には床補強も施され、
理想のアトリエへ向けて、ひとつひとつ形にしていきます。
 
 

生野屋の家、外壁下地工事

  

生野屋の家、外壁下地工事が始まりました。
今回、初めて使うエクセルシャノンの樹脂サッシュも入ってきました。
 
 
 
 
サッシュ足元の先張り防水シート
サッシュ取付の前に、サッシュ足元の防水処理を行います。
 
木造住宅では、様々な部材を組み合わせて外壁を構成するため
継ぎ目から雨漏りが起こりやすいという性質があります。
そのため、外壁の仕上げだけでなく、その裏側でも防水処理をする
二次防水という考え方があります。
 
先張り防水シートは、サッシュのパッキンの劣化やサッシュ際からの漏水、
サッシュまわりの結露水から骨組みを保護する目的でつけられます。
 
 
 
 
 
 
サッシュとサッシュ下の先張り防水シートの施工状況。
 
 
万が一サッシュまわりから侵入した水を足元でガード、
外部に排出します。
 
 
 
こちらは、屋根裏通気の通気口(梁の上のすき間)
暑い夏の熱気、梅雨時期や冬場の湿気を含んだ空気を外部に排出します。
 
湿潤で雨の多い日本の気候はくらしに潤いを与えてくれる一方で
建物にとって大敵となる場合もあります。
 
完成してしまうと見えなくなるこれらの下地の処理が
実は建物を長持ちさせるための重要なポイントでもあるのです。
 

生野屋の家、棟上げ

生野屋の家、棟上げを迎えました。
 
アトリエの背の高いボリュームと住宅部分の細長いボリュームによる構成が
立体として見えるようになりました。
 
 
 
 
庭側から見たところ。
低く抑えた平屋のボリュームが水平に伸びています。
アトリエまで加えると全幅16.5mの長い家です。
 
 
 
 
棟上げを終えた屋根には棟上げ飾り(幣束)が立てられ、神に捧げられます。
ここにも、古くからのしきたりが息づいています。
 
 
 
 
 
 
上棟式のあとには、餅まきが行われました。
最近は、費用のこともあり、餅まきをすることが少なくなっていますが
祝いの儀式として、みんなが幸せになる光景はなかなかいいものです。
 
そもそも餅まきは「散餅の儀」といって、平安時代ころに始まったことを
工務店の社長が教えてくれました。
餅まきは、災いを祓うとともに、地域のつながりを養う意味もあり
単なるイベント以上に古人の知恵がつまった奥深いものなのですね。