櫛ヶ浜の家、軸組模型




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築95年の町家の再生にあたり、
耐震調査によって明らかになった骨組みを立体化。
この家の架構の特徴や課題をチェックしていきます。

製作してくれたインターンシップの学生さん、
一つ一つの部材、組合せを確認しながら丁寧に組み立ててもらいました。


耐震補強、工事下見




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櫛ヶ浜の家で耐震補強の施工について下見が行われました。

柱は長石の上に掘立で建っていますが
この骨組み全体をジャッキアップして基礎のコンクリートを打ち直す予定。

2階建、35坪もの上屋をどうやって持ち上げるのか・・・
詳しいことは写真の職人さんの頭の中で構想されるようです。

櫛ヶ浜の家、耐震調査





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櫛ヶ浜の家で、耐震診断用の本調査が行われました。
元の図面がないため、柱や梁など1本1本すべて寸法を測っていきます。




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測った寸法を簡易の図として記録、
この図を整理してすべてのデータをまとめていきます。

今回、3日間の調査で構造部材の寸法、接合部の形状確認、
床下状況の調査、含水率の計測、部材の強度確認、
骨組みのたわみや傾斜の測定などを行いました。

このデータを元に耐震診断を行い、耐震補強設計を進めます。


櫛ヶ浜の町家、スタディ

 

 
 
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櫛ヶ浜の町家、ボリュームスタディ
まずは既存の家を立体にして、立体構成を確認。
奥の母屋に複数の下屋が増築され、細胞分裂が繰り返されたような構成です。
 
 
 
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奥の母屋を残し、手前の下屋部分を解体し、新たなボリュームを増築
母屋に合わせた入母屋屋根のパターン。
 
このパターンだと瓦屋根と漆喰壁で母屋と統一感を持たせることもできますが
コストの検討も必要です。
 
 
 
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こちらは切妻屋根のパターン
隣地が迫る細長い敷地でのボリューム確保を模索しています。
 
こちらは母屋の形態を継承しながら、
少しシンプルなデザインにする手もありそうです。
 

耐震調査




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櫛ヶ浜の町家にて耐震調査を行いました。
この装置は建物の揺れを測定するもので
これを小屋裏、2階床、1階床に置いて、それぞれの揺れを測定します。

今回は建物が古く、耐震診断の難易度も高いため、
経験豊富なグリーンデザインオフィスの岩田さんに調査を依頼。



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小屋裏に昇って、小屋組をチェック。
梁には松の丸太が使われており、時代が現れています。



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耐震性にも関わる土壁の壁厚もチェック。



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測定されたデータがパソコンに写し出されます。
このデータからおおよその耐震性をチェックすることができるそうです。



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お住いの家の中には、この町家の外観写真が額入りで飾られていました。
歴史を刻んだこの町家への思いが伝わってきます。

今回の調査結果をもとに、
未来に向けての再生プロジェクトに挑んでいきます。

櫛ヶ浜の町家から

 
 
 
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2階の座敷から欄干越しに庭を望む。
 
まるで京都の町家のようですが、ここは周南市の櫛ヶ浜。
100年近くの歴史を刻む町家のリニューアル計画です。
 
太平洋戦争の空襲を免れたまちにはこのような町家がいくつか残っています。
戦後の相次ぐ建て替えで街並みもかなり様変わりしていますが
この風情を後世につなぐことができれば大きな進歩になりそうです。
 
「古い」と「新しい」を繋いで未来を拓く、大きなチャレンジです。