瀬戸内建築視察

22,23日と四国に行ってきました。

地域の設計士や工務店など、建築好きが集まって

毎年1泊2日で、マイクロバスにゆられてどっぷり建築を見て歩きます。

今年は、瀬戸内の建築をいくつか見に行きました。

ここでも、数回に分けてレポートしてみます。(たぶん不定期で)

 

最初に見学したのは、今年オープンした犬島アートプロジェクト。

明治時代の銅の精錬所跡を現代のアートの場として活かした

三分一博志氏設計の環境共生建築と近代化産業遺産です。

 

周南から3時間半、岡山県の小さな港、宝伝港に到着。

港のそばにはこんな風情が。

 

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港からすでに、犬島の煙突が見える。

島へは、チャーター船で5分。(料金片道400円)

 

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犬島に着くと、まず管理棟で受付。

さっきの民家の焼き杉と同じ外壁に、イヌジ~~~マのロゴ。

 

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ガイド付、約1時間のツアー。まず見えてくるのが、この風景。

 

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そして、三分一氏の建築へ。(こちらは著作権上、撮影不可。)

既存の煙突を利用した、まさにエントツ効果(上昇気流)で

四季を通じて快適な環境を作り出します。

建物の中は、遠近感や方向感覚が身体感覚とずれる不思議な場所。

お見せできないのが残念。興味があれば、ぜひ現地へ。

 

建物を出て、再び産業遺産へ。

明治につくった工場はその後、海外市場におされてわずか10年で閉鎖。

その後、使われることなく現在に至る。まさに、施設丸ごと凍結保存されたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

崩れかけた煙突が空を突き刺す。

時間の経過がつくり出した、ほとんど骨董の世界。

創ろうとしても創れないリアリティ。

 

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工場の外壁に使われる、カラミ煉瓦という独特の煉瓦。

縄文的というか、こちらも大した表情です。

 

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敷地内にあった発電所跡。ロマネスクの教会遺跡のよう。

工場なのにこれほど注力してデザインしていて、現代の工場のイメージとはかなり対照的。

近代化を目指した当時の日本人のメンタリティがここに残っています。

 

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工場のイコンである煙突と風化のイコンとしての繁茂する緑、

そこにのどかさの象徴としての瀬戸内海。

廃墟と自然が融合してアートな風景に化学変化する。

 

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最後に改めて瀬戸内海。

 

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三分一博志はよかった。でも、風化した煙突はもっとよかった。

そして、そんな人間のつくった野望をも柔かく包み込んでしまう瀬戸内海は

一番すごかった。

 

2008.11.25  設計事務所 TIME

 

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このページは、Time Architects Officeが2008年11月25日 20:14に書いたブログ記事です。

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