たかが手すり、されど
アキレス腱の手術をしてから1ヶ月。
つないだ腱がようやく、くっついてきたようです。
しかし、怖いのはこれからで、誤って足を踏ん張ってしまったら「ブチッ!」、らしいです。
それにしても足が不自由になると、
歩くことはもちろん階段の昇り降り、トイレや入浴がかなり面倒です。
いままで、設計する建物でも必要だから仕方なくつけていた手すりが
これほど役に立つものだということを身をもって知りました。
建物にとって、手すりは空間デザイン上の重要なポイント。
できれば手すりがないほうがすっきりするけれど
必要な手すりは、なんとかしてバランスを図ってやらないといけません。
その中でも身障者トイレは、いろんな機能が重層するのでまとめるのが特に難しいもののひとつ。
そこで思い出したのが 、
以前、スイスで見たピーター・ズントー設計のクール・ビュンドナー美術館。
ここの身障者トイレがよかった。
さずがズントー、手すりも含めてちゃんと絵になっている。とにかくオシャレです。
表情のある花崗岩にステンレス鏡面の手すりの取り合わせがエレガント。
ペーパーホルダーも含め、金属の仕上げを統一。
便器やトイレットペーパー、掃除用の備品は白色で合わせて
モノトーンのなかに、黒い自然石、金属、その他の白い形でシブくまとめています。
これは可動手すりを倒したところ、手で握る部分にグリップ状の凹凸あり。
これらも含めて、手すりはすべて特注でデザインしてあるようです。
(間違って既製品でやると、一気に安っぽくなってしまうので要注意)
日本の身障者トイレと比べると、かなりシンプルでご丁寧な説明書きも一切排除。
本当に必要なものだけが慎重に吟味されて、空間のデザインとのバランスも抜群です。
身障者トイレと言えども
ただ使えるだけじゃなくて、心地よく使えるところがやっぱエライ!
2008.11.15
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