週末連載 台湾43

迪化街から5、6分歩いたところにある慈聖宮
このあたりは台北の下町で、庶民の生活に根ざした心の拠り所です。
 
 
 
 
 
 
内部も台湾らしい華やかな色使いですが
祈りの風景には世界共通の「静けさ」も感じられます。
 
 
 
 
 
この廟のユニークなのは、廟の外に小吃店の屋台が張り付いているところ。
心だけでなく、庶民の胃袋も満たしてくれるのです。
 
 
 
 
屋台の料理は境内に持ち込んで食べられるシステムで
聖と俗がクロスオーバーする実に寛容な空気が流れています。
 
ルールは人を縛るためにあるのではなく、
人と人がともに人間らしく生きるためにある。
 
下町の小さな廟に存在する寛容なルールには
がんじがらめになった日本が忘れかけている融通性が存在し
ルールというものの本質を教えてくれるのです。