夏の高野山8

高野山、もうひとつの聖地、壇上伽藍
 
高野山を開いた空海が修禅の道場として伽藍を建立。
左手が金堂、朱色が鮮やかな多宝塔は道場のシンボル根本大塔です。
 
壇上伽藍には宗教上重要な建物がいくつも配置されていますが
それ以前の法隆寺や東大寺に比べ、軸線や中心軸などが曖昧です。
 
その一方、
杉木立の中にゆったりとした間合いで配置されたランドスケープは
むしろ、伊勢神宮の境内などに近い感じがあります。
 
古神道にも通ずる真言密教の自然観がそのまま現れているようで
その世界観はすべて人に開かれ、心を開放するおおらかさを持っています。