四熊家住宅、改修計画

 
まるで江戸時代にタイムスリップしたような風情です。
 
新南陽の土井にある四熊家住宅は
 江戸中期の建物が残る茅葺の母屋と明治期に増築された洋館建ての診療所が
国の登録文化財に登録されています。
 
その他にも、同じ江戸期の建設になる長屋門があり
現在、建主が経営する整体院「見聞堂」として活用されています。
 
 
 
 
 
 
長屋門の西側には広い庭園も残っており
春には満開の桜がこの地域の風景に季節感を与えています。
 
 
 
 
 
 
長屋門(写真右)には戦前に増築された居住部分(写真中央)があります。
この増築部分は建てられた時期の経済的事情のためか
かなり華奢なつくりで、傷みが著しい状態です。
 
このたび、老朽化した増築部分を改修することになり
風格のある長屋門と一体の風景として後世に引き継ぐための
お手伝いをさせていただくことになりました。
 
 
 
 
 
 
改修を行う増築部分
 
見た目にも骨組みの歪んでいるのがわかるほど傷みが激しいため
構造補強も行った上で内外の意匠を整備し直します。
 
 
 
 
 
 
まずは傷んだ部分の解体が行なわれ、古い瓦と外壁を撤去しています。
 
 
 
 
 
 
壁を撤去して骨組が表しになった状態。
現在、細かい部分について建主と打合せを行いながら設計を進めており
その後、本格的な改修工事に進む予定です。