ヘリテージマネージャーの役割と工務店の力

山口で行われた今年度のHM養成講座を聴講してきました。
 
今回は長年文化庁で文化財行政に関わり、HMの制度をリードされてきた
工学院大学理事長の後藤治先生による「HMの役割」についての講演です。
 
 
 
 
 
スクラップアンドビルドから循環型社会に移行しつつある日本で
各地域に存在する地域資源を上手に守り、まちづくりに生かす手立てを
改めて詳しく学びました。
 
 
 
 
講演では「まちづくりと家づくり」の関係についてもご教授、
ハウスメーカーとはまた別の選択肢として
地域の工務店によって家づくりをすることによって
地産地消で地域経済の循環を強化できること、
それに付随した新産業の創出の可能性にも触れられました。
 
 
 
 
 
さらに、西日本豪雨や北海道の地震など
災害が起こったあとに欠かせないのが、被害を受けた家の復旧。
 
地元の工務店で作った建物は、その地域のフットワークによって
災害の復旧にも大きく役立つということを中越地震の実例を通して
お話しいただきました。
 
地方のまちづくりにおける工務店の役割について
とても説得力のあるお話です。
 
家づくりを通して自分の地域が元気になり、
万が一の災害においても、貴重な味方となってくれる工務店の力、
改めて見直してみる価値がありそうです。