フリッツハンセン庵

苔玉ならぬ苔エッグ
 
入口の脇に置かれているのはアルネ・ヤコブセンのエッグチェア。
全面、苔で覆われたデザインはフラワーデザイナーのニコライ・バーグマンによるもの。
フリッツハンセンのコラボにより実現したそうです。
 
瀬戸内国際芸術祭が行われている本島、
笠島地区の古民家でフリッツハンセン庵が同時開催されています。
 
 
 
 
 
 
室内はいわゆる田の字型プランの座敷で
建具を取り払い、杉の床板を敷き詰めた中に
フリッツハンセンが扱う北欧家具がアレンジされています。
 
 
 
 
 
 
通り沿いの建具は開放されていて
落ち着いた室内とともに、気持ちのいい空間になっています。
 
 
 
 
 
 
 
 
アルネ・ヤコブセンのエッグチェアとスワンチェア
中央の照明はシドニーのオペラハウスを設計したヨーン・ウッツォンがデザインしたもの
 
北欧家具や照明の名作がさりげなくコーディネートされています。
 
 
 
 
 
 
屋根裏へ上がる梯子ごしに見たところ
 
年季の入った梯子や竿縁の天井などと北欧家具がしっくり馴染んでいて
古民家の和の空間に違和感なく調和しています。
 
 
 
 
 
 
モダンなアントチェアの細い脚と床の杉板の取合せ
 
 
 
 
 
 
 
杉の生地と黒のラグ、そして革製のエッグチェア
 
木や土、紙などの自然素材を使い、その素材感を生かした日本家屋と
暮らしに根ざし、洗練されたシンプルなデザインの北欧家具。
 
日本と北欧というまったく別々の場所で生まれたデザインながら
素材感を生かした無駄のない抑制されたデザインは互いに共鳴し合い、
快適で居心地のよい、タイムレスで持続性の高いデザインです。