県外移動自粛が解除され、4ヶ月ぶりに大分県の臼杵に打合せに行ってきました。
工務店や役所との打合せも兼ねて1泊したので
朝の慣行である、まちのリサーチも行うことができました。
 
 
 
 
 
戦災を免れたまちには
江戸時代以前からの歴史が重層的に折り重なっています。
 
 
 
 
 
その風情が、現在のまちづくりにも引き継がれ、
地方都市に有りがちなインスタントな表情とは異なる
風情のあるまち並みを形成しています。
 
 
 
 
 
時間の経過が生み出す板壁や凝灰岩の深みのある表情、
それはもうよだれが出てしまいそうな美味しい表情ばかりなので
いくつかピックアップしてみました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

徳山駅周辺整備、都市景観賞受賞

 

徳山駅周辺整備が国土交通書の都市景観大賞の優秀賞に選ばれました。
 
10年以上の紆余曲折を経て、今の時代にふさわしい駅とまちのあり方が
公式に認められた栄誉です。
 
 
 
 
 
すべては、この模型から始まったと言ってもよいでしょう。
 
建築士会のメンバーみんなで意見を出し合い、
車以上に人間の使える空間比率を増やした案を検討し、模型を作成。
 
当初は全国どこにでもある車のための交通広場に過ぎなかった計画を
この模型を公式の会議で提案したことで、形勢が逆転。
 
それまであまり前例のなかった「人間のための広場」という考えが
計画に反映されたのです。
 
 
 
 
 
 
「人間の広場」という発想は、
もともと車社会でまちに人の居場所が欠落していた状況に端を発して
自主的に発想した提案がもとになっています。
 
当初案も、既存の駅ビルを本屋と図書館にコンバージョンし
その駅前に人間のためのまちの広場をつくるというものでした。
 
現在の徳山駅と駅前広場には、その考えがほぼそのまま反映され、
これは奇跡に近いトピックと言っていいでしょう。
 
 
 

岐山通のイチョウの木

戦災復興のシンボルとして生まれたこの通り、
広い歩道と緑豊かな並木道は、そこに宿るヒューマニズムとともに
周南市の遺産といえる存在です。
 
その並木が、市庁舎建て替えの際、
車の進入路変更によって伐採されてしまいました。
 
議論を経て、「並木の数を減らさない」という考えのもと
今回、場所を移動して植え替えられました。
 
今は2mにも満たない小さな木ですが、
30年後には豊かな木陰を作ってくれるでしょう。
 
目先の効率だけでは計れない、まちの豊かさとは何か?
小さな1本の木が、まちの未来のあり方を問いかけます。
 
 
 

普段着のくらし

 
何気ない朝の風景です。
 
なんの飾り気もない素顔のままの室内は
気品も洗練もない、まさに「普段着」です。
 
パンデミックによって、
我々のくらしは否応なくスローダウンしました。
 
でも、そのおかげでエネルギーの無駄が減り、
モノや時間を貪るように過ごしてきたくらしを
ちょっとだけダイエットすることができるようになりました。
 
焦ってもどうにもならない状況の中で
生き急がず、気を張らず、気取りのない自分らしい「普段着のくらし」に
本質的な居心地のよさを見つけられる、そんな可能性を感じています。
 
 

意識を変える、くらしが変わる

南フランス、アンティーブの旧市街、
立ち話をする3人の男女、手前には子供達も遊んでいます。
 
実は、この3人、すでに30分以上
この場所でずっと立ち話を続けています。
 
旧市街のまち並みをあちこち散策していたのですが、
この場所に戻ってみるとまだしゃべってる・・・(笑)
 
でも、それだけこのまちは居心地がよいのでしょう。
 
迷路のような狭い路地は車には不便極まりないのですが
その分、排気ガスと騒音がなくなり、
なにより、人間が自由に使えるスペースを大幅に増やしてくれます。
 
そのしくみが、この風景につながっているわけです。
 
今回、パンデミックは社会に大きなインパクトを与え続けています。
出口はまだまだ先ですが、
次の時代のくらしを考えるなら、今がチャンスとも言えます。
 
自粛で不便なくらしをどのように快適さに変えていけるのか?
 
利便性を取るか、居心地を取るか、両者がせめぎ合う中で
上手に折り合いをつけるアンティーブのまちに
我々の意識を変えるヒントがありそうな気がしています。
 
 
 

ステイホームを考える

 
東京などに緊急事態宣言が出されて一ヶ月あまり。
ステイホームを続けた中でわかったことの一つが「居心地」の大切さです。
 
長時間同じ場所に閉じこもればどうしても窮屈に感じます。
その気分を少しでも和らげてくれるのが居心地ではないでしょうか。
実は、家の「見た目」や「広さ」以上に大切なことかもしれません。
 
城ケ丘の家では、
家は小さく、でもその分、庭を広く取っています。
庭の一部はウッドデッキで家とのつながりをつくり
庭に大きく開くことで広さ以上の「広がり」を大切にしています。
 
暮らしは家の中だけで成り立っているわけではありません。
家の中でも外でも過ごす場所があれば、気分の切り替えも可能です。
 
庭やその先の環境も含めたデザインが、いかにくらしにとって大切か、
期せずして、そのことを改めて実感させられます。
 
 
 

2020.5.13 設計事務所 TIME

 

ただいま勉強中

 

コロナの影響で遅れていた新学期がもうすぐスタート、
感染拡大を警戒して学校もオンラインです。

マイクロソフトTeamsというソフトを使うということで
ひとまず使い方を勉強中。

少しでも学生たちの学ぶ機会が失われないように
我々大人にとっても、できることはとにかくチャレンジです。

2020.5.6 設計事務所 TIME

ウッドデッキ、再塗装

城ケ丘の家のウッドデッキ、
雨や紫外線にさらされて、建物の中で一番劣化が激しい部分ですが
前回の塗装から2年が経ち、さすがにかなり色褪せてきました。
今回もGW時期の快晴の日をにらんで再塗装を行います。
 
 
 
 
 
初日はデッキブラシで汚れを洗っていきます。
この家ではウッドデッキはリビングよりも広く、
全体で12坪もあるので、洗うだけでもかなりの作業量です。
 
 
 
 
 
 
2日目はいよいよ全面塗装です。
オスモのウッドステインプロテクターの2回塗りです。
 
塗りたてはかなり艶が激しいですが
1ヶ月もすると。艶がなくなっていい感じの表情に変わります。
 
2日がかりの大作業でしたが
この時期の晴天のおかげで順調に仕上がりました。
 
 

心を寄せ合う

南フランス、アルルの街角。
2007年に訪れた旅の中で特に好きな写真の一つです。
 
路地に出されたテーブルを囲んで会話する大人たちと子供ひとり。
小さなテーブルがコミュニティの受け皿となり、人と人を結びつけています。
 
今はソーシャルディスタンシングでこんなことができませんが
彼らと同じように「心を寄せ合う」という行為は十分に可能です。
 
 
 
 

ビデオ通話で打合せ

大分のお客さんとビデオ通話を使っての打合せ。
多少不便はあるものの、相手の表情を感じることができるので
距離の制約をかなり和らげてくれます。
 
こんな時勢ですが、それでもこのように仕事を通じて
社会活動をつづけられていることに感謝です。