櫛ヶ浜の家、瓦工事

2階屋根、瓦工事施工中。
骨組みの補強が概ね終わり、外部では瓦工事が進んでいます。
 
 
 
 
こちらは吹き替える前の2階屋根。
約100年の間に受けた台風などの影響で、屋根はかなり歪み、波打っていました。
 
 
 
 
 
今回、大工さんと瓦屋さんが苦心しながら調整してくれたおかげで
新しい屋根は、見た目には歪みがあまり目立たないようになっています。
 
 
 
 
瓦の葺き替えに合わせて、鬼瓦も新調。
中心に家紋も組み込まれています。
 
 
 
 
 
家紋付きの鬼瓦が取り付けられたところ。
 
骨組みの補強工事にかなりの手間と時間が取られましたが
ようやく、家の再生が目に見えるかたちになりつつあります。
 

週末連載 台湾38

競い合うように道路に突き出した袖看板たち
 
台湾編で何度も現れる混沌とした風景。
一見、日本の都市風景にも似ていなくもないですが、何かが違う。
 
それは、
工業製品にはない、人の手仕事による標準化されていない仕事ぶり。
その表情は、まるで人間の感情がむき出しになったようで圧倒的にリアルです。
 
 

夏の高野山4

杉木立の中に並ぶ五輪塔
 
奥之院の入口、一橋から空海が入定した御廟までの約2キロの道行きには
20万を超える数の墓石や慰霊碑が建ち並んでいます。
 
五輪塔と言われるこの墓塔は、下から地・水・火・風・空を表し
仏教の五大(宇宙を構成する要素)を形にしたものだそうです。
 
様式化されたデザインの奥には、石を積み上げて供養するという
人間のもつ根源的な心理が宿っているように感じられます。
 

夏の高野山3

高野山二大聖地のひとつ、奥之院の入口
 
入口、つまり表玄関ですが
日本の宗教的な空間というのは実に奥ゆかしい。
 
 
神社ならまだ鳥居があるのでしょうが、
ここにあるのは俗世と聖域を分かつ石橋、
そして、杉の巨木に覆われた曖昧な空間のみ。
 
しかし、それが故に
「何かありそうな」神秘的な雰囲気が
実体の空間以上の広がりを人間にイメージさせるのかもしれません。
 
そして、その広がりに値する、いやそれ以上の世界が
ここから歩いていく2キロの空間に展開しているのです。
 
 
 

駅ビル工事現場見学

工事が進む徳山駅ビル(周南市立駅前図書館)
 
周南市、内藤廣建築設計事務所、施工会社のご厚意により
内外装工事が行われている現場を建築士会の有志で見学させていただきました。
 
 
 
 
北口広場側1階のオープンスペース。
足場に覆われて見えにくいですが、外壁から6mのひさしが張り出し、
この部分がカフェのオープンテラスになる予定です。
 
 
 
 
2階、図書館スペース(一番奥は駅の自由通路へつながる出入口)
 
天井仕上は県産の杉板貼り。
全館で3500㎡、丸太100本分のボリュームになるそうです。
 
 
 
 
 
小割りにされた杉板を一枚一枚貼っています。
常に見上げながらの取付で首と肩が痛くなりそうですが
3500㎡もこの作業がつづくと思うと、本当に頭が下がります。
 
 
 
 
杉板の組合せ。
天井に貼る前にあらかじめ地上で並べて組合せをチェック、
自然な木目の表情が出るよう、板の並びを調整しています。
板幅を小さくしたせいか、杉とは思えない豊かな表情が出ています。
 
 
 
 
板の木口は、目透かしの本実加工。
目地幅、目地の深さをアレンジして、広い天井に抑揚のある表情を生み出します。
 
 
 
 
柱周りのディテール。
丸柱のカーブに合わせて、綺麗に切り揃えられています。
 
 
 
 
 
2階駅前広場側のオープンデッキ。
日常は本を持ち出してゆっくりと読書したり、会話を楽しんだりと、
駅前広場でのイベントの際は、見晴らしのいい展望デッキになりそうです。
 
 
 
 
 
これは手すりの天端を見たところ。
120mもの長い手すりですが、ビシッと一直線に通った見事な施工精度!
設計者と施工者の情熱がこんなところにも垣間見られます。
 
 
 
 
手すりの表面はステンレスメッシュで覆われていて
軽快で繊細な表情になりそうです。
 
 
 
 
 
 
メッシュを固定するボルトと受けプレート。
できるだけメッシュの透明感を邪魔しないように極限まで小さくデザインされています。
 
 
 
 
 
3階の図書室と会議室スペース。
すべての部屋がガラスを通してまちへとつながるようになっています。
 
 
 
 
屋上へ上がってきました。
 
ここは機械置き場で一般の市民には解放されないため
今回、この高さからまち並みを見られるのは貴重な機会かもしれません。
 
 
 
 
 
在来線に面した側はモスグリーンの壁面。
館名サインも取付けられ、11月の完成に向けて多くの職人さんが汗をかいています。
 
ネーミング問題では多少ギクシャクしているようですが
周南市のまちなかに待望の新たな交流の場ができるのだから
市民みんなで完成を楽しみにできるように盛り上げていきたいですね。
 
 

週末連載 台湾37

澄み切った青空とバイクの群れ
 
早朝の通り雨、その後の湿気がまとわりつくまちが一転、
抜けるような青空が現れました。
 
台北は雨がよく降り、1日のうちにも目まぐるしく天気が変化します。
 
その雨空が青空に変わった瞬間、
騒々しいバイクたちが信号待ちで起こした一瞬の静寂と重なって現れた
奇跡のような静止画です。
 

夏の高野山2

夕日が漏れる杉木立ち。
静寂に満ちた高野山の森は神聖な場所にふさわしく、実に神々しい。
 
時は本地垂迹の盛んな9世紀前半、
神の化身に導かれてこの地にたどり着いたと言われる空海は
その空気感を維持したまま、この地を現代にまでつないでいます。
 
 

夏の高野山1

抜けるような青空とそびえる杉木立。

猛暑が続くまちを脱け出し、高野山に行ってきました。
いまから1200年前に弘法大師、空海によって開かれた高野山、
俗界から隔絶された標高800mの山中にどんな世界が展開されているのか、
レポートしていきます。
 
 

櫛ヶ浜の家、耐力壁工事

1階の耐力壁の取付が始まっています。
 
この家が建ったのは、建築基準法が制定されるはるか前、
今回、科学的な構造計算により、確実な構造補強が行われています。
 
 
 
 
足元部分は柱が腐食していたため、
傷んだ部分を切断し、その下に土台を入れてつないでいます。
 
 
 
 
柱上部の傷んだ梁部分も新たな材を入れて補強しています。
 
ご予算とのせめぎ合いもあり、
仕上げで隠れる範囲は、強度を確認しながら臨機応変に対応していきます。
 
 

週末連載 台湾36

金属製の格子で覆われたまち並み
 
まるで鳥かごのようなこの格子、
京都の格子とは機能や風情は違うものの、連続したまち並みを形成しています。
 
なかには格子が植木鉢の台に派生していたりして、
まち並みが独自の進化を遂げているところが秀逸です。